引退師範の再指導ー英雄を育てた男、再び―
古城エフ
第1話
十年前
人間と魔族の全面戦争が始まった。
強力な肉体と魔力を持つ魔族に対し、人間達は培ってきた技術や魔術、組織力で応戦した。
戦況は拮抗していたが、徐々に魔族が押しつつあった。
もしも前線が崩壊すればそのまま人間は滅ぼされる。
それを危惧した連合軍の王達は秘密裏に魔王討伐を決定。
四人の優秀な若者を集めた。
剣の達人であるアレン。
弓の名手であるベルモンド。
白魔術の達士であるリリー。
黒魔術のエキスパートであるアーシュラ。
以上四名が魔族を統べる魔王ドレッドノートが支配する魔城・デモンズスパイトを目指して出発した。
四人は数多くの試練を乗り越え、魔城に到達。
奇襲により、見事魔王ドレッドノートを討ち果たした。
そのおかげで戦況は一変。頭を失った魔族達は人間の猛攻に遭い、その多くが殺された。
戦争に勝利した人間達は広大な土地を獲得した。
帰ってきたアレン達を英雄として扱い、国を挙げて歓迎のための盛大な宴が催された。
彼らは一躍時の人となった。
人々を滅亡から救った四人は伝説となり、多くの物語や歌、文献などが作られ、今では知らない者などいなかった。
だが伝説の裏には語られなかった人物が存在する。
人々は誰一人として知らない。
魔王を討伐したパーティーには五人目がいたことを…………。
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