2024年 4月 21日 5:00


 現在、この拠点はかなり壊滅的な状況にある。

 戦闘ができる人間のほとんどは調査チームとして出ていて被害を受けていた。


 よって、この拠点を守るために残された数人しか今は動くことができない。



 そして、今日。一つのほころびが生じた。


 加藤さんへの不信だ。

 リーダーが信じられない人も何人か出てくることになるかもしれない。


 そうなったら、内部でもめたりなんてしたら。

 ゾンビの格好の的になるというのに。



×+×+×+×



「私には、ゾンビウイルスへの免疫があるの。」


 彼女、加藤さんはそう告げた。


「まさか、治療薬を使ったんじゃ・・・」


「天然の免疫です。私の体に、運良くもとから備わっていました。体質と言ってもいいです。」


 そう、彼女には免疫がある。

 だから、ゾンビウイルスを体に持ちながら生き延びていた。


 よって、ゾンビに勘違いをされたのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る