第87首 麻布台ヒルズも清らとはいかず店員壁の角を拭きをり

麻布台ヒルズBセクションの、細い廊下を進むと、昼頃だからだろうか、割と閑散として、店員は暇そうにしている。

気怠い雰囲気の中で店員の一人が、ショーウインドウのガラスとその基礎となる部分の、出っ張った角を、雑巾で熱心に、そしてエレガントに拭いていた。

綺麗で美しいこの廊下にも、塵や埃は溜まるのであった。


麻布台ヒルズも清らとはいかず店員壁の角を拭きをり

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