第77首 銀座裏路地に路駐の車あり不意に豪奢がケの色帯びて

華やかな消費の街銀座。新宿や渋谷のような、悪趣味な欲望の気配は薄い。ここは綺麗なハレの街だ。

そんな銀座も、裏路地に入ると、人通りの少ない、店の入り口もない、ただ真っ直ぐなだけの道路に出くわす。そこは喧噪から遠く、静寂で、時に路駐の車が止まっている。

その様子を見ると、ハレの街銀座の、別の顔が見えてくる。生活者がいるのだ、この街にも。不意にその路地から、ケの気配が、立ち込めてきた。


銀座裏路地に路駐の車あり不意に豪奢がケの色帯びて

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