夏祭りの跡
片瀬智子
プロローグ
大分県大分市鶴崎地区──七月二三日は
二十三夜祭とは肥後(熊本県)の領主・加藤清正公が建立した
清正公が建立したのは、九州にある妙・法・蓮・華・経の五文字がついた五ヶ寺だ。
その日、鶴崎商店街は歩行者天国となり、提灯が飾られ、露店が商店街の軒先を
わたがし、かき氷、りんご飴……。子ども時代の夏は、誰の胸にも永遠の思い出。
鶴崎は昔から
四百年以上の歴史ある踊りが、豪華絢爛な衣装をまとった踊り子たちでしっとりと魅了していく。先人も見た夢のようで、いつまでも忘れられなかった。
ここは華やかな伝統の中、前世を生きた人々と今を生きる人たちを結ぶ土地なのだ。
そんな鶴崎で生まれ育ったふたりの、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます