17

 わたしがどう思おうとも、リンネイにとってわたしは友である。


 いつも通りに話しかけてもらったはずなのに、どうにも泣き出してしまいそうだった。


 その涙目をリンネイに心配された。


 なんでもないよ、大丈夫。


 何も大丈夫じゃないのに、そうとしか伝えられなかった。


 何度も、あなたの所為だ、を飲み込んだ。


 大丈夫を唱えるたびに涙が出そうだった。


 リンネイは自身のことだけでも泣いてしまっているのに、それ以上を乗っけるのは憚られた。


 接しても避けてもリンネイは傷ついてしまう、とようやく気がついた。

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