第47話~最近の日常~

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ケンプファー達の祝杯を上げた翌日からは平穏な日々が続く

冒険者ギルドには毎日顔を出してるけど水晶級を求める依頼は無くて出番がないよ

下位の依頼を受ける事も出来なくは無いけど現状は金に困ってる訳でもなく私達しか出来ない難易度とか昇級に繋がらない依頼を熟す意味も無いし無駄に依頼を減らすと該当階級の冒険者達も困るからね

ほぼ毎日遅起きの午前中は部屋で七海とゴロゴロしたり風呂を堪能したりしてね

昼頃にギルドに行ってジルやミナイとランチと言う昼飲みしたりが定番の流れになってるよ

午後は七海とフリューゲルも一緒にダークと遠駆を楽しんだり

第一師団の訓練場隅を借りて七海に我流だけど剣技を教えたりね

まあ夜は普通の日もあれば翌日に響く日もあったりだけど

あとルシファーも一緒に街で飲み歩いたりもしてね


ジルの話だとサイとの関係は特に進展はないけどケンプファーも一緒に剣技の手解きは時間がある時にしてるらしい

メイレーンとセレンからは魔力の訓練をして欲しいとお願いされたのでチート能力で鍛錬方法はわからない私達なので教えるは難しいけど彼女らの最大出力魔法を受ける相手をする事で成長の協力はしてあげてるよ

成長限界の前なら魔力は使えば使うほど成長する可能性があるから筋トレみたいなもんだよ

ただ無暗に使うとアチコチを破壊して大事になるのも力の大きさに比例するからタンクそう受け役の私達な感じかな

そんな日々を十日位過ごすとガイアに帰る予定の前日だね

一つだけに気になるのは予定日だけど来ない女子の日だけど色々と日々と違う事が多くあったから精神が影響してズレてるかもと七海の話ね

私にはよくわからないよ


「そうか明日から少し帰るのかガイアへ」

ジルとギルド酒場で昼飲み中だよ

”うんガイアで私達も普通の生活があるからもう少しの刻は二つの世界で調和を取らないとね”

「なんか庶民の生活を送る二人が想像出来なよい」

なかなかガイアの私達を理解してもらうのは難しいよね

夜の蝶生活も冒険者と同じくらいの充足感がある居場所なんだ

実年齢とズレが激しくなってガイアでの生活が難しくなるまでは楽しみたい世界

泡沫の夢世界でも私が求められる限りね


「今回はガイアでの日常を繋ぐのもあるけど計画をすすめる一歩目もあるから」

「そうかついに動き出すのか」

”うん後手になり相手のペースで進むより多少のリスクはあっても先手を取る優位性を確保したいからね”

ってこの気配は・・・

七海も察して毎度の苦笑い

「相席よろしいかな」

本当に聞き惚れるクリスタルを溶かしたような声だよ

”どーぞー”

毎度の棒読み対応だよ


ジルも慣れ驚く事はなく隣の席に座るルシファー

「まずは酒だ」

と私のジョッキを手に取り飲み干す

”おーい!ルシファー”

まあ特に気にはしないけどツッコミだけはね

「すまぬすまぬ王宮から歩いてきたら喉が渇いてな」

七海が面倒なので全員分のビールをピッチャーで頼んでくれたよ

”今日は暇なの?”

「今日の予定は全て終えたのでな」


ビールが届いたので

「「乾杯」」

だね

「昼がまだなので何か食べ物もお願いできるかな」

私達もまだ食べ物を注文していなかったのでジルが色々と注文してくれたよ

そのタイミングで

「お待たせです」

ミナイが昼休みでやってきたよ

「あっルシファー様」

「お邪魔させてもらってるよ」

ルシファーに憧れるミナイの顔が高揚して少し赤くなってるよ


ミナイのビールも届き再び乾杯したよ

「明日ガイアに戻るのだったな」

”一週間位で戻ってくるけどね”

「少し寂しくなるな」

マジ!?ルシファーにも寂しいとか感覚あったんだ

「冷酷なキャラは立場上演じているだけで私にも人並みの感情はあるぞ」

心の中を読まれてしまったね

”ルシファーの私生活は物語にほとんど書いたことなかったね”

「サタンと夕食に街へ出て良夫婦を演じてから自室へ帰り虚しさと寂しさから枕を濡らす日もあるからな」

「えっルシファー様とサタン様って仲悪いんですか!?」

と興味深々のミナイだけど

「あっ御無礼失礼いたしました」

一般市民が王妃に不敬を働いてしまったと小さくなってしまったよ

「よいよい彩美の言葉を借りると二人とは友達として付き合いたいから気にするな」

「ありがとうございます」


「サタンとは政略結婚だから愛は無い」

「えええぇええ!」

ミナイは声をあげて驚くがジルは冷静に聞いてるね

ルシファーが前王室の娘で王位継承者であったのは周知の事実として

本来であれば私達程で無いにしてもメネシスでチート級の魔力と知性を持つルシファーであれば闇の国を一人で統治するのも難しくないけど国政を行う上で単身というのも体裁が悪いのとチート級であっても不死ではないので跡継ぎを残さないとルシファーの身に万が一の事が起きた時に国が荒れる事になるので相手を探すことにした

有力貴族や闇の国と関係を強めたい諸外国より候補が何人も現れたが野心が強すぎたり中途半端でやる事が危うく心元無かったりとルシファーの眼鏡に適う者はいなかった

そこで考え方を変え「王座で見栄えが良いだけの無能者」を探すことにした

為政者としての能力も統率力も必要ない自分に忠誠を尽くし空席を埋め子種を提供するだけの傀儡

産まれてくる子は相手がどんな無能でも自分の後を継ぐ能力は十分引き継がれるとルシファーには自信もあった

出会いを待つこと数十年ついに出会ったのがサタンだった

メネシスでも闇と光の国を除けば大国の一つになる「カジャ国第二皇太子」の使者として謁見へ来たサタンが来た時に無能だが傀儡として十分な素養を見抜いた

サタンはどうであれ大国であるカジャ国との関係強化は国政としても損はない

色々な手段を要してサタンよりの求婚を申し込ませ結婚をした


ルシファーがここまで話すと料理が届き始め食事タイム

ひたすら食べ酒を飲む

私は唐揚げ数個とサラダに小魚の丸干しを数匹でお腹いっぱいだけど四人は凄まじい勢いで食べ追加の料理も頼んでるよ

七海は仕事の後とか少し大食いだったけどココまでではなかったよね覚醒してから普段も大食いになった感じはしたけどメネシスに来てからは超大食いとか力の完全開放で体質かわったのかな?

あっパスタが出て来たよ

これは気になるので少しだけ食べたよ

葉物野菜と炒めてあるだけかと思ったらアンチョビが隠し味に使われてるよ

魚醤があるなら途中過程のアンチョビもあるよね

今度探してみよう瓶詰めとかだったら依頼の旅に持って行けるし味付けの幅も広がるもんね


全ての皿が空になり食事を終え飲みモードでルシファーの話に戻る

向かえ入れたサタンは中庭の薔薇を愛でる以外の趣味もなく野心もない無能ではあるがルシファーの指示に従い国王としての振る舞いは十分に演じてくれた

その後は愛娘のまどかも無事に産まれ今に至る

「完全な仮面夫婦だね」

思わず呟く七海

ジルとミナイは崇める王妃の意外な一面を知り興奮した驚き顔になってる

”う~ん私の設定外で泥沼なことになってるとは私の書いてた仲が良い姿が全て作り物だったとか驚きだね”

「まあ王妃になり国を統べる事は誕生の瞬間から私の定めだから国のため民のためであれば気にしていなかったが最近な最大級の惚気を当て続けられて少し寂しさを感じる様になった訳だ」

「うん!それは激しく思います!」

全身でウンウンって頷いて激しく同意するミナイだよ

”でもミナイはナ国に彼氏が居たのでは?”

「やっぱり遠距離恋愛は難しくて会うのも一年に一回程度だし文通も最近は間がどんどん空くようになって半年に一回とかで消滅寸前なの」

「それは難儀だな」

ルシファーの言葉が重いよお


遮音結界の外に気配を感じたので確認するとメイレーンとセレンが居たよ

冒険者ギルドに来た帰りにギルド酒場に寄って私達を見つけた感じだね

多分だけど知らない人が居るので声を掛けていいか悩んで居る

ってぇ!また状況がややこしくなる!!

と焦る私を気にせずにルシファーが手招きで二人を呼ぶ

遮音結界の中に二人が入って来たよ

「「こんにちは」」

二人揃って挨拶されたけどルシファーを除く私を含めすでに居たメンバーは困りまくってるね

「メイレーン殿にセレン殿かな?」

ルシファーが問う

「はい」

メイレーンが答え問う

「あの何で私達の事を知っているのですか?」

「ああ彩美から聞いておるでな」

”ってぇルシファー様ぁこの後の展開はどうするんですかぁ!”

「公式の場以外で様は付けない話では無かったか今さら様で呼ばれると落ち着かないのだが」


もうハチャメチャだけどルシファーは何か答えを持ってやってるよね

「あのその・・・」

セレンが状況を理解出来ずに困ってるね

ルシファーがフードを少しずらして二人に顔を見せる

「本当にルシファー様!?」

冗談で無い事がわかり困惑するメイレーンだね

「彩美と七海が王族だった頃に出会った事があり二人とは気が合い飲み友達になり国の大小は関係なく友達になった」

結構練り込まれた背景まで考えていたんだね

”もうルシファーって気軽に正体を見せすぎだよ”

「私も二人みたいに多く友達に囲まれたいのでな」

ルシファーほど強い人でも孤独は辛かったんだね


「御二人の話は二人から一緒に飲む度に色々聞かされておってな杯を一緒に傾けられる日を楽しみにしていたのだ」

「これ現実!?」

自分の頬をつねって夢で無いと確認するメイレーンが可愛いよ

ジルが隣のテーブルを持って来たので二人はルシファーに促され席に座る

何か落ち着かない二人だよ

「最初は緊張しちゃいますよね」

ミナイが気を使ってるね

追加で頼んだビールが届いたよ

「酒も来たので御二人との出会いに乾杯だ」

「「乾杯」」

「彩美から聞いてはいたが確かに可能性を感じるな」

”でしょ”

「失礼」

と言い二人のメイレーンとセレンの額へ順に手の平を当てる

王妃に突然触れられて驚く二人だよ

一般の民が王妃と触れ合う事なんて一生ない稀な出来事だから


”どう?”

「メイレーン殿はもうすぐ芽吹きそうな感じだな」

「えっ?」

メイレーンが何の話って顔になってるよ

「セレン殿はもう少し水が必要だな」

「はい!?」

セレンも困ってるね

”とぉその前に殿はやめよう二人が余計に緊張しちゃうよ”

「そうか礼儀としてでな御二人がよろしければ」

「殿とか緊張しちゃうので呼び捨てでお願いします」

セレンが即答だね

「では私も様無しで構わぬぞ」

「それは無理ですよ」

メイレーンも即答だね

産まれた時から神に近い存在として叩き込まれてきた王族への想いは簡単に覆せるものじゃないよね


「その芽吹くとか水とか何ですか?」

メイレーンの疑問は当然だよね

魔力の可能性は覚醒か祝福の日を迎えた時に与えらた種の大きさで決まる

種は魔力の核になる物を表す言葉で実体として種がある訳ではない

種の大きさ核となるものが大きければそれだけ大きな魔力を得る事が出来る

与えられた種の大きさで鍛錬次第で大魔導士が確約されている者もいれば鍛錬をどれだけしても火を出す程度の日常魔法すら覚束無い者もいる

だが稀に後要因で種の多きを超えた魔力を得る者がいる

後要因は人により様々だが与えられた種の大きさを超える魔力を手に入れた後は鍛錬次第で限界はなく成長していく

その様子を種が芽吹き木が大きく育って行く姿に重ねて核を種と呼ぶようになった

種が芽吹く為に必要な事から後要因を水と表すようになった


説明を聞いた二人は驚きを隠せないでいる

「鍛錬次第では大魔導士になれる可能性があるって事ですか!?」

メイレーンが興奮を隠せない

「しかし驚きだ二人も同時に可能性がある人に出会えるとは」

そう種が息吹くことは本当に稀で闇の国だと数百年に一人現れるかどうか

「種が芽吹いても大魔導士になれるかは鍛錬と更に木が育つ為の水が必要だがな」

芽吹いたからと全員が大魔導士になれるのなら大魔導士がここまで貴重な存在にならないからね

「いくらでも鍛錬します全てのドラゴンを亡ぼす為の力が手に入るなら」

そうかメイレーンの水は御主人を殺したドラゴンへの怒りと復讐心だったんだね

それではセレンの水は?

「シンパシーかもしれないな」

ルシファーに又も心を読まれたかな

「聞いてる話だとメイレーンは怒りと復讐心が水になったようだがセレンに関してはメイレーンの想いに惹き寄せられたのではないかな」

「私は天涯孤独な状況だったから村が壊滅してもメイレーン達ほど思う事は無かったけど愛する人が出来たら愛する人を失ったメイレーンの怒りと全てのドラゴンを亡ぼしたい想いは理解出来たし私も力になれればと想い始めたけど」


種の話でメイレーンもセレンもルシファーと距離感が縮まり普通に話せる感じになったよ

二人は昼ご飯がまだだったので追加で料理を注文したんだけどお!

私以外の全員が凄い勢いで食べだしたけど皆さま~つい二~三十分前にお腹いっぱい食べたとか言っていませんでしたか!?

見てるだけでお腹が破裂しそうな気分だよ

私はビールを堪能しながら食べ終わるまで見守るね

しばらく待つと全ての皿が空になり食事タイム終了


そこからは重い話は無く日常に関した雑談とかメインで昼飲みを楽しんだよ

「ジルさんはサイと付き合ってるの?」

とセレンに聞かれると

「なんでサイに聞かないで私に聞く!?」

なんかジルが少し照れてる感じがするよ

「サイにこんな事を聞いたらフリーズ間違いなしだから」

「まあそうだな現状は付き合うというか飲み友達かな」

「あれ?この前のクラブではいい感じだったし最近はジルさんと飲んで来るって夜出かける事が多かったから」

「私は自分の感情もサイが好意を寄せてくれてるのをわかってるつもりだけどサイは自分の感情がなんだかわからず少し悩んでるみたいだから無理はしないでサイが自分で答えを出すのを待つよ」

「確かに!間違いなくサイは恋愛どころか私みたいなデカ女に好きになられても相手が迷惑だからって恋愛感情を持たないように幼い頃からしてるなんて話を聞いたことあるよ」

「皆色々苦労があるんだな」

さっきの話を聞いたあとだとルシファーの一言が重いね


ミナイの昼休みも終わりの時間なのでお開きだね

帰り際のルシファーが

「ガイアに戻る前に大使館へ立ち寄って欲しいとミカエルからだ」

と伝言を伝えてくれたよ

今日は新人研修をするとジルはミナイと一緒に冒険者ギルドに向かう

メイレーンとセレンに聞いてみる

”明日から少し王都を離れるので一時間後でよければ少し特訓やる?”

「ありがとうございます!」

メイレーンが即答だね

”ちょっと用事済まして来るんで一時間後に第一師団の訓練所でね”


二人になると七海がいつものように寄り添い光の国大使館を目指すね

「能力鑑定とかになると無敵チートに関係ないからルシファーの方が上だね」

”うん私には朧げにしかわからなかったけど”

「戦闘以外の総合で考えるとルシファーもチートだもんね」

”本当にそうだね”

話ながらメインストリートの真ん中まで来て王宮に向かう道へ

王宮までの真ん中辺りの光の国大使館へ到着

看板の文字は読めないけど掲げられた光の国の紋章で見付けられたよ


扉を入ると入口横に居た駐在武官が近づいてきたよ

今日は正装にあたる冒険者服でなく普段着だったので怪しまれるかと思ったけど冒険者コインを見てわかったみたいだね

「お待ちしておりました」

ミカエルの執務室に案内される

執務室は絵に描いたような間取りだね

一番奥の窓前に豪華な執務机で扉との間に四人掛けソファーが向かい合い間にローテーブルと応接セット

両側の壁には本棚が並ぶ

執務机に座っていたミカエルが立ち上がりソファーに案内される


「御呼び立てしてしまい申し訳ございません」

”いいよ気にしないで”

メイドがコーヒーを持って来たね

カップから鼻孔に流れる香りに誘惑されて一口飲むとガイアのコーヒーにかなり近い洗練された味だね流石は光の国大使館だねコーヒーも超高級品を使ってるよ

「やっと本国と調整が終わりまして」

と一枚の紙を出してくれたけど当然読めません

「本国よりというかウリエルから御二人への親書なんですが御二人が文字を読めないことから代読を頼まれております」

”ありがとうお願い”


内容は私達の考え方には賛成で協力可能なことは協力を惜しまない

光の国の制度で元老院が存在し勝手な政策は出来ない部分があり内密にだが院の最高決定メンバーだけは話を通す必要があり回答まで時間を要してしまい申し訳ない

元老院は闇と光の国戦争の原因となった国王の権力暴走を再発させない為にウリエルが設立した王を監視する議会だね

大使館には自由に出入りをして必要な時はミカエルに何でも伝えて欲しい

年明けに会えることを楽しみにしている

を丁寧に書かれていたね

「これで下準備は出来ましたので七海へ光魔法をお教え出来ます本当にお待たせしてすいませんでした立場的に勝手に動いてもの部分もあるのですが姉の顔も立てないともあり」

ミカエルは王族でも今は大使の立場だから現王であるウリエルの許可が出ないと勝手には動けないんだよね

”明日から一週間くらいガイアに戻るから戻ったら早速よろしくね”

から今回のガイアでの計画を伝える

「予想のリアクションが起きダブネスの配下と戦いの時は光の国も最大限のご協力をいたします」

”うん!頼りにしてるよ”

その後は少し光の国の状況とかを雑談で聞いて今日の面会は終了


大使館を出るとそのまま王宮に向かうよ

「とりあえず回復系とバフ系を教わりたいな」

”そうだね他のメンバーと一時パーティーを組む事も今後は増えるだろうしね”

「ジルの時みたいに仲間が苦しむ姿もみたくないしね」

王宮に到着すると門番は顔パスで通用門を開けてくれたよ

中庭を超えて王宮裏側の南門方向に行くと壁に囲まれた広いスペースがあるよ

地面は芝生でなく土のまま

第一師団の訓練所だよ


今日は王宮周辺の巡回に出ているので第一師団は誰も居ないね

先に到着してたメイレーンとセレン

「「よろしくお願いします」」

もう何回かやってるから手順はわかってるね

まず魔法物理結界を訓練所に張るよ

メイレーンはひたすら私と七海に攻撃魔法を仕掛けるだけの訓練

一人で黙々と的を狙うのと何が違うって?

動き周り時には反撃してくる相手を狙う事で導線を読む練習とか反撃を考慮した魔法発動タイミングを練習するよ

あと魔力は体力にも影響されるから動く事で体を鍛える効果もあるしね

結果として的を相手にする何倍も魔力も体力も消費するから魔力も成長の可能性が大きいからね

セレンはメイレーンにタイミングよくバフを連続発動する訓練だけど動き回るメイレーンを的確に捕らえ術を発動する練習になるよ

時にはセレンにも攻撃をするので実践に近い訓練だね


おっ初発から火嵐でくるか!

魔防壁で防いでもいいけど訓練だから少しエグく行くよ

水晶乃剣を抜き前に走り破裂する前のまだ玉形状の火嵐を斬り割き無効化してメイレーンに向かいそのまま斬り付けに行くね

球が斬られて瞬間メイレーンは脚部強化で横に大きく飛び剣の斬撃範囲から移動しながら火炎玉えっと魔矢とかと同じ属性基本魔法で火の球を連続で放ち牽制までして来たよ

最初の頃は反応が遅くて何回も剣が寸止めになったけど反撃までとか成長してるね

メイレーンの移動先を読んだセレンが先に移動を終えバフの詠唱を開始

詠唱中のセレンに斬り掛ける七海

七海が向かって来るのに気が付き脚部強化で私と七海の剣が届かない場所まで後退してメイレーンを待つ

セレンの移動に気が付いたメイレーンはもう一度脚部強化を発動して地を蹴りセレンの方向に導線を変える

詠唱を終え待っていたセレンは向かってきたメイレーンに触れバフを発動させると二人は脚部強化で二人別方向に飛び私と七海の隙を狙う


メイレーンは別方向に飛ぶ直前に火炎壁を出し私達の視界を妨害する

火炎壁は火属性の魔防壁で火炎の壁を出す事で向かって来た相手に炎のダメージを与える術だけど火炎の壁なので一瞬だけど視界を妨げる効果もある

火炎壁から出る直前に目検討でメイレーンが火炎玉を連発して私をけん制してきた

剣で火炎玉を割るのに一瞬動きが鈍くなった私に火炎壁から飛び出たメイレーンは火嵐を再度放つ

攻撃魔法強化バフを施された火嵐は先ほどの倍近い大きさで私に向かって来る

これは斬ると残骸が飛び散り危険な大きなサイズなので鬼火を放ち対消滅させる

ここでメイレーンと私は一旦終了


火炎壁を飛び出したセレンは既に詠唱を終えていた瞬間強化バフを自身の脚に施した上で脚部強化を行い七海の剣が届かない場所まで一気に移動して魔防壁を出しけん制する

と七海達もここまでで一旦終了


肩で息をして地面に大の字で倒れてる二人

メイレーンに近づき声をかける

”かなり動きがよくなってるね”

「なんだか前より体を軽く感じるんです」

”いい感じで魔力が体を巡ってるんだね”

「一人で的は緊張感が足りないしセレンとでは全力出せないので本当に楽しいです」

”これだけの訓練を楽しいって言えるのは将来有望だね”


七海はセレンに近づき声をかけてるよ

「最後の瞬間強化バフと脚部強化は驚いたよ」

「御二人との訓練で魔力が上がったみたいで同時発動が出来る様になったので」

「本番なら最後の移動でサイの防御範囲に入れば完璧だね」

「はい!」


しばらく休息して二人の息が戻ると同じ訓練をし休息から訓練を繰り返す

そろそろ空が暗くなってきたので今日の訓練は終わりだね

「「ありがとうございました!」」

”王都に戻って来たらまたやろうね”

「「はい」」


「このあとケンプファー達と合流して夕食の予定ですが御一緒に如何ですか」

と誘われたので御一緒させて頂く事にしたよ

王宮を出てメインストリーの待ち合わせ店へ二人に案内されて向かうね


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