第2話 目を覚ましたら?!
「大丈夫です?」
ふと目を覚ましたらすんごい美人に覗き込まれててさ、心臓止まっちゃうかと思ったんだ。
でもなんか違和感があって…、そうだよ、この人着物着てるんだよ、なんでだろう、そういう趣味の人なのかな。パニックになってたら、何人か禿げてる男の人が来て、
「なんだ貴様!?、なんて格好をしている、これは上様のところへ連れて行かなくては。」
っていって僕のこと羽交い締めにして連れて行こうとしてきたんだ。
抵抗するにも無理だと思ったから大人しく連れてかれたんだけど、上様?、なんだここは。しかも周りの人みんな着物だし。建物全部日本家屋だし、みんななんか汚くて、絶対まともにお風呂入ってない感じだし。いろいろ非現実的すぎてかなり不安だった。
だけど何もいわずにそんまんま大人しく着いてったらね、なんかすんごいお城に案内されてますますびっくりしちゃった。きらびやかというよりはぎんぎらみたいな?、とにかく趣味が悪かったんだよこの城。
そこら中きんぴっかあああって感じでさあ。僕がシンプルな方が好きだからっていうのはあると思うんだけど、僕のこと連れてきた人たちも目くらんでたからね?。
しばらくそんまんま待ってたら、おなありいいいっていうアニメかなんかでしか見たことない場面が見れて、一人のイケメンが歩いてきた。
彼も当たり前のように着物を着てた。驚いたことに彼も禿げてた。なんか真ん中しか髪の毛が無いんだ。凄い変な髪型なんだよ。
笑いそうになったけど、彼に睨まれたら顔が凍りついて変な声出ちゃった。一体なにが起きてるんだろう。戸惑っていると、そのイケメンが話し出して
「貴様、名はなんという」
って厳かに聞かれたから、
「二条武です」
っていったんだ。めえちゃくちゃ緊張したよ!!、彼がキッて睨んできたときは本当にそんまんま死んじゃうかと思った。
そしたらね、
「貴様、見慣れないなりをしているが帰る場所はあるのか」
って聞かれた。さすがの俺もね、この時までには流石にこれはおかしいって気がついてた。
だから、今何年ですかって聞いたんだ。
そしたらああらびっくり1546年だって!!、もう僕どうしたら良いんだよ。悩んでたら、イケメンが
「行く場所ないなら足軽として働かんか」
っていってきてくれた。
こっちとしては万々歳だからすぐにおっけーしちゃったよ。正直今は少し後悔してるんだけどね。当時はちょっと怖いけどいい人に見えたんだ。
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