第2話 「この中に……プロット教信者と偽る異端がいます」

「この中に……プロット教信者と偽る異端がいます」


ざわざわ……


「プロットは神です。異論は、認めます」

「本当か!?」


「彼が異端です。捕えなさい」

「しまったッ!! くっ、やめろ……!」


「なにゆえ、神を軽んじるのですか?」

「違う……俺は……俺だって! きちんとプロットを作りたいよッ! けどな、世の中にはプロットに苦しむ人がたくさんいるんだ……! だから俺は、この教会に潜入して、プロット教会の秘密を暴こうと……!」


「彼を放しなさい」


〈しかし! 神父様!!〉

〈こいつはろくにプロットも書けないくせにミステリー小説を書こうとしやがったんですよ!〉

〈そうだそうだ!〉


「書けないからこそミステリー小説に手を出した可能性を考慮した者だけが発言しなさい」


シーン……


「ミステリーを書こうとするその心意気やよし。プロットのいろはを私直々に手ほどきして差し上げましょう」

「神父様……俺――」


「どうされました?」

「――今はファンタジー書いてます……」


〈〈〈ずこーっ!!〉〉〉



――というわけで、執筆中ファンタジーの紹介です。


タイトルは――


『石ころのレザリア』(予定)


――プロットのいろはを叩きこんでくれる神父いて欲しいよなー、俺にもな―。なんて、このノートを書きながら思いました。





進捗状況:知人が試し読み中

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