第5話 洗礼式を受けるよ!

今日は、待ちに待った洗礼式だよ!


洗礼式とは、この国にいる国民の5歳になった年に受けられる

無料の鑑定をしてもらえる儀式の事である。

儀式では、職業を神より授かり

その職業によって、授かるスキルが左右される。



ちなみに、父の授かった職業が超大工と言う職業である。

超大工とは、通常の大工よりも希少な職業で

この国には余りいない職業である。

次に、母の授かった職業は治癒術師といい

通常の治療師よりも希少で、治癒術師の数は限られている。


職業の遺伝は基本的にはないと、されていて

自分にはどんな職業になるかが分からないので

転生による神に何かしらの、試練でもあるのかと不安である

のとやはりワクワクした思いもある!!


この国では、貴族と平民は一緒に洗礼を受けるので

まだ見た事ない貴族がどんな感じか気になるし

テンプレで絡まれないか、心配でもある。



この街の人口はそんなに多くなくて、3000人程なので

その中で、5歳になる子供はせいぜい4〜50人くらいが

毎年に洗礼式を受ける数だと思う。



僕の洗礼式午後からなので、ドキワクで

朝から落ち着かないけど、妹の面倒を見つつ

午前を過ごして、いよいよその時が直ぐまで迫って来た。


洗礼式を受けるために家を父と出て、20分ほど歩くと

教会の建物が見えてくる。

教会は街によって様々だが、この街の教会はとても古くて

余りお金をかけていない事が分かる外観をしている。


教会に来る事が前世も合わせて初めてなので、とても

緊張するけど、建物が想像よりだいぶくたびれた感じで

驚いた。


想像してたのは、白亜の立派な作りで大きい物を

期待していたので、最初は唖然したが

よく考えるとこの街は王都からは、だいぶ離れているし

人口も多い無いし、主要産業は林業と穀物栽培と農園なので

余り教会に市民による寄付は見込めないし、

領主からの支援もそんなに多く無いと思うし、せいぜいあると

すれば、教会に併設されてる孤児院に毎月の支援くらいなので

それ以外の支援は出来ないと思う。



そんなことも考えていたら、そろそろ自分の番が回って来た!


ちなみに、午前中に洗礼を受けた貴族様は特別な職業ではなくて

貴族で良くある騎士になったそうだ。


街の子供でも希少な職業は得られて無いようだ。


そろそろ僕の番が回って来た!

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