第2話 みんな友達、キュアフレンディ!

 第1話でさぁ、犬飼いろはさんが「小さいころからいっしょ」言うてたよね? ――ってことはこむぎちゃんけっこーなお年かもしれない。


 一般的に、わんちゃんは2歳くらいで成犬になります。5歳くらいだったらいい感じのナイスミドルだし、10歳になったら人間でいう還暦に片足つっこむくらい。まあ「人間でいうと〇〇歳」っていうのよくあるけど、必ずしもあのリストそのまんまってことは無いのでご注意ください。


 犬種や大きさによります。一般的におっきーのははやく寿命がきます。10年生きられないタイプもいるしもうなんでおまえらはやくいっちゃうの?(血涙


 ってことで、もしかしたらこむぎちゃん現役最年長(人間換算寿命的な意味で)プリキュアになるかもしれない、という小話でした。今後は前書きなく犬種紹介 → 本編感想って感じに書いてくのでどうぞよろしく。




『パピヨン』[ Papillon ]

  ――フランス及びベルギー原産の小型犬。基本は白地に茶、黒などの2色ふさふさ被毛。とくに大きな耳の飾り毛が特徴で、その形状からフランス語で蝶々を意味する[ Papillon = 発音がパピヨン ]になった。


 正式名称は[ Épagneul nain continental ]。


Épagneul = スパニエル

nain = 小さい(トイ)

continental = 大陸の


 で、この後に[ Papillon ]もしくは[ Phalène = 蛾 ]がつく。パピヨンは耳が立ちふさぁっとしてる。対してファレンはたれ耳になってふぁさぁっとしてる。つたわれ。


 まあ画像検索して、どうぞ。


 16世紀に存在した小型のスパニエルが起源で、その優雅な姿からマリー・アントワネットなど当時の貴族たちに親しまれてきました。肖像画もあるよ!


 最大の特徴はなんといっても耳の飾り毛。絹糸のような繊細な被毛がたなびく姿は優美そのもの。日々の手入れは欠かせないけどシャンプーは2週に1回くらいでおk。ただ換毛期はやばいって話を聞く。日本ではパピヨンとファレンは同じ個体としてます。


 丈夫、大型犬と比べりゃ長い散歩を要求せず室内飼いに向くので初心者向けと言えるでしょう。ただし繊細でちょっとした物音でもワンワン鳴く場合があるのでしつけてね。


 スパニエル犬種、つまり狩りのお供として活躍した血が入ってるので活発な性格です。いっしょに遊んだりドッグスポーツさせたりすると喜ぶ。ただし小型犬の宿命で四肢が弱いので階段の段差とかは最低限にしてあげて。折れるからマジで。


ジャパンケネルクラブ(JKC)

ttps://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/1963

国際畜犬連盟(FCI)(英語)

ttps://www.fci.be/en/nomenclature/CONTINENTAL-TOY-SPANIEL-77.html




 開幕冒頭わんだふるに飼い主にあまえる犬(人間)。あ、この子感覚で語るタイプだ。ずっとおしゃべりしたかったというこむぎ。わたしも別のサイトで犬がしゃべる系物語を書いてたりしますが、これ犬といっしょに暮らしてる人すべての願いかもしれませんね。


 人には家族、学校や会社の友人、そのほかいろんな関係がありますが、わんちゃんは基本飼い主家族との関係したもてません。ほかの犬だって出会いは限定的(さんぽ中やドッグランなど)だし、ほんとに『飼い主』っていう存在が大きいんです。だから毛むくじゃらとくらすみんな! ――だいじにしてあげてね。


 で、こころがガルガルしてた羊が話しかけてきました。何か取り出したぞ? あ、蝶ネクタイか。いっしゅんブラジャーかと思ったげふんげふん。


 んでこのうまそうな羊、どうやら『ニコガーデン』と呼ばれるどうぶつの楽園からやってきたようです。


 サバンナかな? いやあそこは日々弱肉強食で平和もあったもんじゃないからなぁ。


 で、そこが突然闇につつまれ破壊衝動にかられたと。がるがる命名はかわいいな。まあでも、犬がガルガルしてるときはガチモードなのでデリケートに扱いましょう。


 メエメエくんの頼みをあっさり引き受ける、とおもったらあっさり断ったこむぎ。いや、めえさん「プリキュアがあそび優先とは~!!」言うてもね、過去にはめっさ遊び優先なプリキュアたくさんいたから(遠い目


 だれにも言うな、言われても過去作にはもうプリキュア全国的に周知されてた作品もあるから。


 んで、メエメエくんはポケモンのモンスターボール的なアレでバッグの中にひきこもりんぐ。さてこむぎちゃんは人間モードのままなのかな?




 おうちに帰ってきたいろはとこむぎ。この状況をどう説明しようかと悩むいろはに対し、こむぎっちはピンポーンこれ草ですわ。「これ押してみたかったんだ!」 ――ご存知ですが、わんちゃんはわりとできます。


 動物には学習能力があって、人間はそれが凄まじいからこそ文明的な生活ができるのですが、動物の場合『自分にとってイイ事があったか、ワルい事があったかどうか』で強く学習します。あるエサを食べたら死ぬところだった。これは毒に違いない! と学習して食わなくなるとかね。


 犬やネコの場合、ちょっと進歩して『観察学習』ってのができるようになります。たとえば、わんちゃんって『ちょっと回り道すればゲットできる壁の向こうにあるエサを手に入れる』っていう課題がクリアできないんです。猪突猛進な性質なのでね。けど、たとえば人間や親わんわんが『壁を回り込んでエサを手に入れる』ってのを見せるとそれを学習してできるようになる。


 よくさ、階段を折りられなくてキュンキュン言ってる子犬に対して親犬が「こうやるのよ」的な塩梅で階段を上り下りする動画がアップされてたりします。親犬は観察学習させるっていう知性が備わってるんだね。そういう例はたくさんあるから気になった方は探してみてね。


 焦るいろはをよそに犬モードになった、いや戻ったこむぎ。「あれ、いぬだ」は草。


 プリキュアになるってことはこむぎが危ない目にあうかもしれないと心配するこむぎ。そして回想シーンへ――え? こむぎっち捨て犬だったの?


 今どきめずらしいな、いやそれは問題だわ。犬関連ってけっこう法整備されてて、ネコと比べてもノラ犬ってめたくそ珍しい存在なんですわ。わたしが小学生のころはまだ校庭に出没したりしてたんだけど、すくなくとも今の時代にはほぼゼロだと思う。


 小学生自体のいろはが拾ったと。んでその時点の年齢も不詳ならこむぎの年はわからんなぁ……いや犬の妖精かもしれんが。そしてシレッとしゃべれる犬に草。おまえ声帯どうしたよ。


 犬にも声帯あります。ただ人間は声帯だけじゃなくいろんな筋肉やら気道やらのおかげで『ことば』という能力があるだけで、犬も10種類以上(わたしが参照した本では11種類)の吠え声があります。よく観察してみましょうね。




 さて、えーっと猫屋敷まゆちゃんだっけ? 超絶恥ずかしがり屋の彼女が飼い主のユキちゃんへプレゼントするあれこれを探しているようです。んでさとるくんとだいふくちゃんとバッタリ。さらにいろはこむぎペアとバッタリするもいないフリ。しかしストーk、いやあとを追いかけるという。


 これは陰キャのムーブだわ(大草原


 ちなみに、英語で『ばったりでくわす』ってのは[ I run into him ]的な感じで表現できます。


 ドッグラン付きのおうちいいなぁ……。人間があははーまてまてーからの息切れ、そして犬はゲンキなパターンは日常。


 うさぎは70キロ、ちっちゃい犬は20キロと解説されてますね。たしかにそんな感じ。さらに言うと小型犬でもピンシャーとかメタクソに速いので一見の価値ありですぞ。小型犬でも時速50行くかもしれんヤツはいる。


 さとるくんは動物学者志望かな? うん、わたしもニホンオオカミ見てみたいなぁと思うけどどっかにいるかねぇ。絶滅した言われてけっこう経つけど……みたいなぁ、もふもふしたいなぁ。なおもれなくエサになる模様。


 言っちゃえよ。プリキュアについて打ち明けても困ることないからさ。いやさとるくんやさしぃねー人間として尊敬するタイプだわこれ。隠し事がニガテないろは、これはまあバレるでしょうね(確信


 っと、こむぎはおムネの鏡石で変身できるようです。んでそれが変身アイテムにもなると、うん一石二鳥やね。


 今回のプリキュアは戦闘シーンすくなめになりそうですね。ここまでヴィランの姿がまったく見えないし、今までのシリーズとくらべても異色作になりそう。っていうか制作テーマがごっそり変わってる感じ? まあいいや。


 捨て犬はたいていツラい記憶がアタマに残っています。人に追いかけ回されたとか捕まりそうになりたいとか。そのせいで『人間 = こわい』と認知されたら保護するのもひと苦労。


 いちど人間不信に陥ったどうぶつとなかよくするのは至難の業で、こういうのは犬の保護施設的なチャンネルを参照したほうがわかりやすいね。まあ『保護犬 シェルター』とかで検索するか、とりあえずYouTubeのチャンネルひとつ紹介しときますか。


YouTubeチャンネル、ポチパパ ちゃんねる【保護犬達の楽園】

ttps://www.youtube.com/@pochipapa


 今回のガルガルはダチョウか。あいつらわりと獰猛だからなぁ……飛べないけど世界最大の鳥だそうです。ガルガルと追いかけっ子をするワンダフル。そんな姿をみて、こむぎといっしょに過ごしてきた思い出が蘇るいろは。その想いに鏡石が応えてくれたのか、まばゆい光とともにいろはもプリキュアに変身しましたね。


「アナタのこえを聞かせて」はココロにグッときた。いろんな動物たちと仲良くしたくて、そんな彼らの声を聞けるようになりたいといういろはの願いが込められてるんでしょう。犬といっしょに暮らす身としてはすっげーわかるわぁ。


 いろはが変身したことに喜び駆け回るのまじ『子犬のワルツ』やわ。そしてフレンディの『おすわり』にすぐ反応する姿まじ『犬』だわ。


 ほのぼのするなぁ(我が家の黒ラブを眺めつつ


 さて、ガルガルしちゃったダチョウを鎮めにいきましょうか。もともと運動神経バツグン設定のいろは。歴代恒例の身体能力強化に戸惑うターンはスキップしてガルガルの説得にあたります。


 この光景まるで捨て犬を保護する時みたいだなぁ……むやみに暴れさせると自分自身を傷つけることになるからね。こういうときは多少強引でも力で押さえなきゃいけないのよ。


 暴力はいけないけど、こういう活動する人ってわりとパワー要るのよね。


 あ、フレンディにつられて「ンフー」言うてガルガルに首を置くワンダフルかわいい。実際の犬もこういう動きするのよ。こう、飼い主が座ってる時とかに寄り添ってきて、足の上にアタマを置くみたいな感じ。


 めっさかわいい。


 さて、ふたりの癒やしパワーによって元のダチョウに戻ったダチョウ(語彙力)。メエメエを呼び出しどうすんだと相談。プリキュアがふえたことによろこびつつ、保護したダチョウをニコガーデンへと送りこみ――っておまえらも行くのか。




 次回予告。文字通り、ニコガーデンはどうぶつたちの楽園のようです。どうやら今後はこのニコガーデンへガルガルたちを送り込むクエストをこなしていくようだね。まるで捨て犬の保護活動のようだけど、ガルガルをとりまく闇ってのはなんなんだろーねぇ。


 あ、今日のわんだふるコーナー。みんなかわいいけど個人的に『あき』ちゃんのボヤァとした面がおもしろかわいかったです。


 うん、やっぱ犬ってサイコーだな。今後もいろはとこむぎの活躍あり、さとるくんとの絡みあり、おそらく追加戦士であろうまゆとユキもちょっとずつ物語に関わってくるでしょう。さとるくんが助っ人枠になるのか隠しプリキュアになるのか、いやないだろうけどココロの片隅で期待しておきましょう。


 本日もたのしい30分間でした。プリキュアにもらったゲンキを胸に、今週もおもしろおかしくやっていきましょう。


 アナタと、アナタの"家族"に幸多からんことを。

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