Do you like whisky , don't you?
人肌の熱すら失い
指に刺さる感覚
急冷されたMuddlerに
Sodaの気泡で満たされていくGlass
まるで豪雪で出来た幻想の世界
Brownの液体が
音もたてず、ゆらゆら漂うだけ―――
これは毛並みが誰とも違うブレンデッドウイスキーだけど
口当たりが優しくって
可愛く透明でいじらしく溶けていく氷をほだして
……混ぜる
この瞬間Sodaが
軽くプチプチと弾けた
HighballはPureに飲む
キリリと締まった刺す焼けた感覚
喉越しからつい手に差し伸ばすのは
Pureのlemonの果汁を垂らして
僕はそっとGlassに口づけを交わす
この瞬間が大人になった今でも子供に還れる瞬間で
あどけなく天使みたいに純粋で
誰かのお人形じゃないんだなと気が付いた
いつだって自分を壊さないと
そうやって力を得ないと
誰だって子供にはなれないから
だから人間は飲酒するのだろう
いつだって子供に戻りたいから
あの時の表現性に関する攻撃性を持った子供へと
進化していくためだけの子供に
長い影を追いかける
影を追いかけると
いつか光に浴びるかもしれないと願って
人は歩むんだろう
鳥のように
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます