Do you like whisky , don't you?

 人肌の熱すら失い

 指に刺さる感覚

 急冷されたMuddlerに

 Sodaの気泡で満たされていくGlass

 まるで豪雪で出来た幻想の世界

 Brownの液体が

 音もたてず、ゆらゆら漂うだけ―――

 これは毛並みが誰とも違うブレンデッドウイスキーだけど

 口当たりが優しくって

 可愛く透明でいじらしく溶けていく氷をほだして

 ……混ぜる

 この瞬間Sodaが

 軽くプチプチと弾けた

 HighballはPureに飲む

 キリリと締まった刺す焼けた感覚

 喉越しからつい手に差し伸ばすのは

 Pureのlemonの果汁を垂らして

 僕はそっとGlassに口づけを交わす

 この瞬間が大人になった今でも子供に還れる瞬間で

 あどけなく天使みたいに純粋で

 誰かのお人形じゃないんだなと気が付いた

 いつだって自分を壊さないと

 そうやって力を得ないと

 誰だって子供にはなれないから

 だから人間は飲酒するのだろう

 いつだって子供に戻りたいから

 あの時の表現性に関する攻撃性を持った子供へと

 進化していくためだけの子供に

 長い影を追いかける

 影を追いかけると

 いつか光に浴びるかもしれないと願って

 人は歩むんだろう

 鳥のように

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