(二)-11
期待していた知らせではなかったことを悟り、一堂はため息をついた。
するとその直後に、今度は再び携帯電話の電子音が鳴った。
「おっと、失礼」
高井戸がポケットから携帯を取り出した。「大前明編集長」と液晶画面に表示されていた。高井戸はすぐに通話ボタンを押して「もしもし」と応答した。
「俺だ。今どこだ」
高井戸の耳には低い男性の声が聞こえた。その声は、周囲の三人にも、かすかだが漏れ聞こえていた。
「編集長! 今、神先生のお宅にお邪魔しています」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます