7.黒猫
暗く、
暗い夜空に
細く、
細い月が
浮かんでいました
とにかく
言葉にならない程に
せつない夜でしたので
自分のことを
明るく照らす程の
月がでていないことを
嬉しくもあり
ほんの少し悲しくもありました
もしも
私が人間ではなく
黒猫だったとしたのなら
このまま闇の中へと溶けてゆけるのに
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