夢とスランプ

昔のような自由な筆致が戻らない

言葉の流れが滑らかでない

 

アイデアはまだつぼみのまま

キーボードを追う指が軌道を外れてしまう


誰にも読まれぬ物語

誉め言葉の星は増えず

やっと確信したよ才能の無さ

 

何が書けるかな

何も書けないまま


チラシの裏に不平不満を書いたら

大きなクジラが現れ 

部屋の片隅にいた俺の体は浮きあがる


脳裏に走った鮮明なイメージ

あとはこの身を委ねるだけだ


この日のように自由に綴ろう

この瞬間のように言葉を紡ごう


ああ

自分はやっぱり物書きだ

クジラさん

クジラさん

ノートとペンを買いに行こう

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