タイムリミット:03 病状

江國 樹=イエク 心の病を明かす

「異変は21歳の時だった。過呼吸の走りみたくなって

 間接照明にした部屋で漠然と死を思った」

「それが具体的な発作の始まりだった」


「大学課程のキャンパスでエキストラみたいに倒れたこともあった。

 要領が掴めず、誰も助けてくれなかったなあ」

「病名はパニック障がい、甲状腺機能亢進症

頻脈と多汗症が与えられたオプションだった」


「大学課程は5年半掛けて修了したよ。

 休校を挟みながら、騙し騙しに講義に出て単位を取り」

(兼清泰之=キユスは県外の大学課程を履修中)

(お互いが修了しても、しばらくは逢えなかった)


治療しながらもLOCKERは続けた。

派手な戦闘には身体が着いて来ないが

戦闘理論……先ず、敵を知ることから、みたいなことは徹底的に詰めた。

(VS富士野竜輝の時に誰かがいっていた台詞)


心の病、障がい者というと身構えるが

ハンドルとかブレーキに置き換えて

自分の運転を自制するようになった。

時代の理解が乏しく

いわゆる怠け病扱いされたことも多々あった。

(10分前まで嬉々として話していた青年が

 意気消沈して、しおれた花のようになるのは

 流石に違和感を覚えただろう……)

携帯音楽プレイヤーを再生しながら

手の平で両目を覆って、疑似の暗闇の中で、好きな音符群に埋没する。

それが当時辿り着いたリカバリの方法だった。

気持ちが上がる方法はいくつもあるし、その時々にマッチングする手段も。

創意工夫しながら、自分自身を平均値へいざなう。


精神障がい者の特徴は

顕著な「before」と「after」だ。

これを認めて貰えないと、何も怖くて言動出来ない。

移動障がいもあるから、家族で旅行にいくことも困難になった。

LOCKERとして活動再開した今は

頓服という短期治療薬を服用しているが

飲めば飲む程に重度の障がいを得るという

特有の誤解も感じながら治療に当たった。


今は、三番目の精神疾患として、自律神経失調症も患っている。

実感としての暑さ/寒さが

相対的な不安感と直結する厄介な障りだ。

水曜日は作業所の仕事があって、契約上いくことになっているが

雨雲が多く、傘を持参するように

天気予報が促したので、自重して欠席した。終業時間の天気は晴れ。

春一番を思わせる強風は吹いていたものの

自転車通勤でも充分にいって帰れた天候だった。

振替出勤で明日いくのもアリだが

水曜日さえ乗り越えたら、しばらくは家で過ごせると思い込んでいるので

今日のエスケープは来週の火曜日の夜まで

持続するものだと勝手に思い込みたい。

兼清泰之=キユス 江國 樹=イエク

倭人、もっと言えば日本人の主張が

10年前よりも声高になっている。

思えば、俺が中学課程の時LOCKした使役は、萩市在住の

坪倉大眉という陶芸家だった(萩焼専科)。

今はキユスがマスターキーを譲り受けたが

最後まで意地を出して、小郡連合と張り合って来た

赤き芸術家だ。敬意をもって紹介に代えたい。


だんだん、本編の内容に迫って来たので

1200文字で切りました。

江國 樹という名前を付したけど、僕の本名は

岩永 桂。この名前で本を書いています。

起床してから、40分が経過しました。

大好きだったスマートフォン・ゲームが

サービス終了して、暇になった深夜28時台。

29時になると、唯一エントリーしている

ゲームのログインボーナスがリセットさせます。

それでも、スタミナを使い果たしているので

行動制限は掛かったまま。

「LOCKされた僕を誰か使役して下さい!」

そんな戯言を書きながら

本日のエッセイはこれにて終了!

水曜日の天気を見誤って、欠勤したから

本日は振替出勤しようかなあ……。

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