神のつもりか。
@-ndA0lightsy
他者の評価
芸術家とは。
彼らは、独自の世界観を生み出し、それを表現しようとする。
表現する手段は文字であったり絵であったり音であったりする。
しかし、いずれの手段も、芸術家独自の世界観を全て表現するには限界がある。
「文字」だとすれば「文字」で表現できる限界があり、「絵」だとすれば「絵」で表現できる限界がある。「音」も同様である。
それに加え、独自の世界観を他者に理解してもらうことは更に難しいのだから、厄介である。
なら『努力して表現力を上げれば良い。』
しかし、これにも限界がある。独自の世界観を全て表現しようとし続けるうちは、永遠に達成出来ない課題にも感じる。
芸術家の作品を評価する客たちへ、ひとこと。
芸術はだれにも冒されない。この世界では全てが受け入れられる。
しかし芸術家は、独自の世界観を表現していく中で、独自の世界観を客に評価されなければならない。
良い評価も悪い評価も、作品の知名度に繋がる。
皮肉なことに、芸術家と客を完全に切り離す事はできない。
客の評価は影響力が強い。良くも悪くも、客から客へ連鎖する。
作者の世界観よりも、客の評価である。
客の大半は、多数派のありふれた感性を持つ。それに踊らされる、少数派の繊細な感性を持つ芸術家。
この世界で生き残るのは、客の評価と独自の世界観を融合させた、賢い芸術家のみ。
このような、既に分かりきっているようなことを熱く語る私であるが、真の芸術家は、己に忠実な表現者であると信じていたい。
馬鹿馬鹿しい話である。
馬鹿馬鹿しい仕事である。
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