第14話四葉のクローバー·神奈川県海老名市

散々な目に遭い続ける古賀は、バイクを引っ張りながら充電できる場所を探していた。

「なかなか、住宅がないな……」

四十代の古賀に、電動バイクの重さが伝わってくる。そして疲れて一休みした時だった。

「ん?これは……!」

ガードレールの縁に生えているシロツメクサ、そのうちの一つがなんと四葉だった。

「すげぇ、久しぶりに四葉のクローバーを見たな。」

四葉のクローバーを見とれていると、一人の女の子が声をかけてきた。

「ねぇ、それ四葉のクローバー?」

「そうだよ、欲しい?」

「ちょうだい!」

「いいよ。」

古賀は女の子に四葉のクローバーを渡した、すると女の子の母親がやってきた。

「ありがとうございます、ところであなたは?」

「古賀といいます、電動バイクで旅をしているのですがバッテリー切れになってしまって…。」

「あの、家で充電しませんか?すぐそこです。」

「ええっ!?ありがとうございます~!」

渡りに船とはこのこと、これも四葉のクローバーのおかげかな?

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