第39話

「ソフィア様、少しわがままを言ってもいいですかね」

馬車を動かしながら、僕はソフィア様に尋ねてみる。

「どうしたの珍しい、ええ言ってみて」

「僕思ったんですけどマナ結晶があれば魔法が打てるんじゃないかと思って、それで試して見たいなと」

「寄り道してもいいですか?」

と僕が聞くとソフィア様は「もちろん」と答えてくれたので、僕達は少し寄り道をして、マナ結晶があるという宝石屋に向かった。





「マナ結晶は一つこのくらいだね……」

店主のおばあちゃんが提示したその額は、かなりのものだった。

数買ったら貯めてた給料が吹っ飛ぶなこれ。

「この店にあるマナ結晶、高密度の奴も合わせて全部貰えるかしら?」

「ちょソフィア様!?そんな悪いですよ」

ソフィア様は財布から金貨を数枚取り出して店主に見せると

「領主の娘かい、良い客を当てたね」



店主のおばあちゃんは、すんなり金貨を受け取ってくれた。そして店の奥から大量のマナ結晶を持ってくると、ソフィア様に渡す。

「良いんですか?」

「もちろんよ」

ソフィア様が答えると店主のおばあちゃんは「また来ておくれよ」と言って、店の奥に消えていった。

袋一杯のマナ結晶を馬車に積み込んで、僕達は馬車を動かした。



「ストバード魔法学園……随分と遅れましたけどもうすぐですね」

「ええ、無事に……いや何とか着いたわね」

何度見てもこの景色は圧巻だ、大きな街を取り囲む外壁と、城とも見えるストバード本校。

周りに見える商店街やらの生活利便施設。

王都には劣るけども、これだけで一つの街だと認識できるほどには大きい。

「さっさと寮に行きましょ、いい加減休みたいわ」

「ですね」

その後、僕達は検問を通過して、僕達の寮『ヴォルイン寮』にたどり着いた。

馬小屋に馬車を停め、受付でカギを貰うとすぐさま部屋に向かい僕とソフィア様はベットに飛び込んだ。

「……つーかーれーたー‼」

横で大声で叫ぶソフィア様。



「流石に、僕も疲れました」

「本当に!何なのよあのラヴィアとかいう奴!死を、何度覚悟したと思ってんのよ」

そんなことを言いながらソフィア様は枕に顔をうずめている。

「意外です、ソフィア様でも弱音を吐くんですね」

僕のその言葉を聞くとこちらを向く、その瞳には涙が浮かんでいた。

「私だって、怖いものは怖いわよ。強気でもそれは結局強がりだもの」

「そうですね、でもその強がり。とってもカッコ良かったですよ」

そう言って微笑んでみせると、ソフィア様は顔を真っ赤にしながら「……もう」と言って布団を深く被った。

でもその布団をすぐにはがすと「お風呂入ってくる」と言って風呂場の方へ行ってしまった。



その後順番に風呂を出て、僕達は寝室に戻った。

「一応確認だけど、これからの予定は覚えてる?」

「えっと……確か明後日制服の採寸。で10日後入学式でしたっけ?」

「ええ、とりあえず明日この学園を見て回りましょ」

「まず、荷解きが先じゃないですか?」

「……まあそうね」

ソフィア様はそう言ってベットに寝転ぶとそのまま眠ってしまった。

僕はそれをみて少し微笑むと、自分の寝室に行き横になった。そしてすぐに眠りに落ちたのだった。



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steamのウィンターセールめ!

気になってたゲーム全部買ったわ、時間なさすぎ。

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