『サンタナ恋い』

肩甲骨這う指

鎖骨圧す舌

首筋から微かな気流

白金の星が香る

腕の血管膨張

血液はまるで

魔術師の赤

ブランド―もののワイン

意思の仮面被って


「人間を辞めてキミを抱くぞ!」


心はもはや狂ったダイヤモンド

ふるえるぞハート!

燃えつきるほどヒート!

キミを捕食するビート!

抱き締めるスピード!ワゴン車よりも

銀の戦車よりも速く

腹から胸から

キミの体を凹り込ませる

細胞でキミを感じる

心音のエコーずっと鳴ってる

取り返しつかないほど

融合しよう

波紋を呼ぶほどに


輪郭を失う

心と心

溶けてゆく

徐々に

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