硲ノ箱ー『知ってはイケナイ。』ー目録

晴れ。

硲ノ狭間ー1



とある地方の。

ある山の。



某山の。


奥の奥。


谷へ。

林。


深まる森。

登り。

また登る。





深まる霧。


谷。


水場。




岩があり。

巖の山があり。


登り、

昇る。



霧が走る。


磐に森。



霧を抜け。




奥へ奥へと。





ーそして


寺。




1000年も前には


「昔からあった」


そう呼ばれる寺だ。



人をまもり、まもるために

ここにる。





古くからある蔵書の類と、

それらを保管する

蔵を守る

為に

存在している。





寺の守り人。


今は

何代になるかと。





寺の先には

八角堂が建つ。



寺が出来た時には

既に八角堂があり。



八角堂には

あるじ

むのだと。




人をまもり、まもるために

ここにる寺。










この世のモノではなく。

あの世のモノでもなく。

自然のモノでもなく。

妖怪やあやかしの類でもなく。


名も知らぬ

ほむらの黒い影』を

寺は見詰める。






名も知らぬ

ほむらの黒い影』は

ソレを見詰める。











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る