第140話 動くならば今しかない


 その点に関しては今まで目に見える事ができず、対処に苦労していた馬鹿どもを炙り出す事ができたので、モノは考えようだろう。


 こちらにとって一見不利に見えても、別の視点で見れば有益な事になる場合もあるのだ。


 そのおかげで組織の練度は更に高まったと言えよう。


「さて、そろそろ始めようか……戦争を」


 そして俺は地下にある部屋へと、部下共に下りていくのであった。



◆王国、現国王side



「それは誠であるか?」

「はい、信憑性の高い者からのリークですので間違いは無いかと」

「ふーむ、一見帝国七騎士などは動いていないように見えるのだが、もし本当に動いているのであれば今こそが攻め時とも言えるのう……」


 そう言って我は顎に蓄えた髭を触りながら考える。


「確かに、普通に考えれば王国に悟られないように秘密裏に帝国七騎士を動かすであろうし、だからこそ今回の件は逆に我々を誘い出す罠である可能性があるのではないかと思うのだが……」


 相手の裏をかいたつもりが、逆に誘われていたなんていう話は、国同士は勿論人と人とのやり取りでも普通に見られる光景である。


 そしてそれが人と人との関係であれば、縁を切ったり大なり小なり金銭を奪われたりする程度なのだが、これが国同士の話になれば、そんな程度では終わらず国力が低下してしまう要因になってしまう可能性は勿論、最悪国が無くなってしまう可能性だってあるのだ。


 その場合、我が王国の国民はどれほどの血を流してしまうのだろうか?


 だからこそ、ここはより慎重に動かなければならないのである。


「これが、入手した帝国の裏社会にある組織一覧です。そしてこちらが今年だけで消えた組織一覧です」


 そんな俺の問いかけに家臣は帝国の裏側に蔓延る組織一覧と、その中から直近で潰された組織一覧を出して来た。


 勿論この組織一覧には各組織の強さも書かれているのだが、それらを比較して見てみるあたり、ここに書かれている事が本当であれば間違いなく帝国は帝国七騎士を、それもフル導入して裏に蔓延る組織を潰しにかかっている事が窺える。


「ここに書かれている事は真実なのか?」

「はい。これに関しては間者複数名からの聞き取り調査からも間違いないと思われます」

「ふうむ……まさに今が帝国の横っ腹を殴る絶好のチャンスという訳か……。そしてこのようなチャンスは恐らく我が生きている間には恐らくもう二度と無く、さらに、裏の組織が潰れていくスピードを考えれば動くならば今しかないと……」



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※宣伝


 ドラゴンノベルコンテストにて


【無能な害悪令息と呼ばれている公爵家産まれた俺、この世界よりも魔術や科学が進んだ異世界の国家魔術師であった前世の記憶を思いだす~とりあえず人工知能搭載ロボを駆使してスローライフ目指します~】


という作品を執筆しております(タイトルは変更する可能性あり)


キャッチコピー

婚約破棄された元婚約者を助けてしまい、無能ではない事がバレたようです


内容は、前世で購入したメイド型アンドロイド、マリエルの知識で不労所得を作ったりやスライム型のアンドロイド、スーを使って欠損奴隷を治して忠誠心爆上げさせたりしていく作品です(*'▽')


 そして、ここまで読んでくれたアナタには読みたくなるギアスをかけました(*'▽')ノ

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