2

 ころでは無いのだが、刺激が無さすぎる。


「ヒマしておるのう、ケータよ」


「なんだ……またお前か」


「なんだとはなんじゃ! さあ今日こそ決着をつけようぞ!」


 魔王がまた来た。

 俺が世界を平和にしてから1ヶ月くらい経つが毎日来ている。


「さあ今日は『人間の一生仮想ボード』で勝負だ!」


 要するに『⚪︎生ゲーム』だ。


「はあ、やれやれ、魔王は弱すぎて暇潰しにもならないんだよなあ」


「ぐぬぬ……今日こそ目にもの見せてくれるわ!」


 魔王はこんな口調ではあるが女だ。見た目だけで言えば小学校高学年から中学生くらいにしか見えないだろう。しかし10万年を超える時間を生きた悪魔である。その戦闘力は悪魔随一で、あと少しでこの世界を滅ぼしかけた実力者だ。

 ……まあ、俺はその魔王を2秒で倒しちゃったんですけど。


「見ておれー、ワシが爆速でゴールまでぶっちぎってやるのじゃ」


 魔王が勢いよくルーレットを回す。


『1』


「のわー!」


「誰が爆速でぶっちぎる

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