モノクロの空
墨汁を零したみたいに黒に染まった空と、
雲と同じくらい純粋な白い雪。
どちらも色を聞かれたら、
白と黒としか言えないのに、
モノクロとは全く違う。
それがカメラのフィルムを通したからか、
自分の瞳で捉えたかの違いだけなのだとしたら、
私たちはこの目の前の全ての一瞬一瞬を、
鮮やかに、美しく、
目に焼き付けなければならない。
私たちの瞳が映すのは、今という瞬間だけだ。
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