オリオン座が見えなくなったとき

オリオン座が太陽ののぼる道にあったとき、


森は真っ赤に染まって、コオロギが鳴いてた。




オリオン座が太陽が天辺を通る道にあったとき、


森はずっと寂しくなって、冷たい風がなびく音がした。




オリオン座が太陽のしずむ道にあるとき、


森は緑が芽吹きはじめて、生命の呼応が響いた。




オリオン座見えなくなったとき、

はたしてどうなってるのだろう。


森はどんな風に見えて、何が私に届くのだろう。


分からない。けれどいつか廻る。




秋がきて、冬がきて、春がきて、夏がきて、また廻りだす。

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