存在の証明はわからず
寝転んでいる岸澤「私達って結局何なのかわからないわね。文字化していなければ存在証明さえ出来ないような儚いんだもの」
天を探す高峰「この世界ではセリフが重要視されるから、常に話さないと意思表示できない。だから、こうして、岸澤さんと話しているけど、飽きたの?」
疑問符の岸澤「何が?」
答える高峰「こうやって話すの」
背伸びする岸澤「うーんと、ねぇ〜。そういうわけではないのよ。ただ、アイデンティティの問題に触れて、少しナイーブになっていただけ」
ホッとする高峰「そうだね。この世界では、きっと容姿は隠されているだろうし、声もAIが読み上げた声のようなものが用意されているのかもしれない。自分の存在を示すものはないから、な」
同意の岸澤「せめて、私が私であることを証明したいな。だけど、ここある意味プライバシーが守られているからね。また〇〇って表現されるかも」
頷く高峰「そうだね」
高峰に提案する岸澤「ねぇ、この世界でできることをまた探さない? 何かルールの確認しておかないと、見落としがあるかもしれないから」
賛成する高峰「了解」
〜続く〜
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