六八。拳闘
俺の高校には「ファイトさん」という怪談があった。夜の教室で「ファイト」と言われた二人は、相手が死ぬまで殴り合う。殺さなければ両方死ぬ。空耳だと笑い飛ばした俺たちだが、卒業前に余命半年と宣告され、覚悟を決めた。げっそりと痩せたあいつが拳を握る。「ファイ!」と嬉しげな声がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます