六六。視線*

 ゲームは子供の頃にやめた。勉強をサボり、親の目を盗んで熱中していたが、暗転の時、画面に映る自分が自分を見ていることに気がついた。まるで別人の、汚れた便器を見るような眼差し。蔑みの表情に背筋が凍った。今思えば英断だが、それでも時々ゲームがやりたくなる。怖いのはどちらだろう。

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