五八。装丁

 奇妙なブックカバーをネットで買った。先日怪死した人気作家の人皮製だ。さっそく著書に着け読んでみると、背後に息遣いを感じる。私が無言だと身悶え、感動すれば興奮し、悩めば注釈をつぶやく。自著以外に使うとへそを曲げ、読書に集中できない。これぞ紙の本の醍醐味。電子には出せない味だ。

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