五四。春眠

 会社に遅刻するところで目が覚めた。夢だ。私はまだ寝床の中で、時計は遅刻寸前。手早く朝食をとり、家を出たところで目が覚めた。また夢だ。朝食抜きで着替え、全力疾走するところで目が覚めた。最悪だ。私はまだ寝床の中で、大ヤモリに呑まれている。最期くらいはいい夢が見たいのに。

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