四一。夜行

 帰省の夜行バスで目が覚めた。消灯後の暗闇を見回すと、運転席から鼻歌が聞こえる。流石に注意に行くと、運転手が床で熟睡していた。同じ顔の男が鼻歌混じりに運転しているが、ガラスに影が映っていない。目を覚まさぬようそっと席に戻り、一晩中祈り続けた。翌朝、バスは無事到着した。

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