二十。星砂

 沖縄土産の星砂を、弟が間違えて飲んでしまった。医者は問題ないと楽観的だったが、弟は数日後に体調を崩し、体中が腫れ上がった。餅のように膨れた瘤を切開すると、勢いよく星砂が噴き出した。星砂は何かの虫の死骸だと聞く。あの星砂は、まだ生きていたのかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る