呪われた王家と白い魔女

第4話 影の中の味方

薄暗いソーンウッド城の廊下を進むとき、エリクの足取りは静かだった。この先の旅が危険なものであり、謎と危険に満ちた道であることはわかっていた。旅支度を整えようと厩舎に近づいたとき、マントが石に当たってささやくような、かすかな物音が彼を呼び止めた。

影から現れた人影は、夜明けの曖昧さの本質から実体化したかのようだった。追放された騎士、セドリック卿だった。彼の存在は、晴れた日の嵐のように予想外だった。彼の鎧は、時の経過と戦いの傷跡があるものの、どんな汚れも落とすことのできない威厳を帯びていた。

「エリク」セドリック卿の声が沈黙を破った。「私は君が成長するのを見てきました。君の目に宿る決意の炎を見てきた。かつて私が誓いを立てるに至ったのと同じ火を感じます」

エリックは突然の騎士の出現に一瞬驚いたが、冷静さを取り戻した。「セドリック卿、あなたがここにおられることは驚きであると同時に気になります。長年沈黙を守ってきたのに、なぜ今になって？」

セドリック卿は一歩近づき、早朝の光が彼の風化した顔に深い影を落とした。「追放されたからといって、この土地との絆が切れたわけではありませんし、この土地を守るという誓いが消えたわけでもありません。この王国と君の家族を苦しめている呪い......それは私が剣と盾だけでなく、さまざまな方法で戦ってきた闇でした」

エリクは騎士の言葉の奥深さを感じ取り、重荷を共有することの共鳴を感じた。「そして今、私と一緒にこの闇に立ち向かいたいのか？」

セドリック卿は、揺るぎない決意でエリクと視線を合わせた。「あなたの探求は、崇高ではあるが、まだ遭遇したことのない危険に満ちている。私はこの土地の影を歩き、その片隅に潜む囁きに立ち向かってきた。私の剣と知識は君のものだ、君がそれを受け入れるならば。。。」。

エリクは騎士に親近感を覚えた。血縁ではなく、自分たちよりも大きな大義へのコミットメントを共有することで結ばれた絆だった。「セドリック卿、あなたの助言は貴重です。共に、迫り来る闇の中で光を探し求めよう」

互いに敬意を表し、うなずきながら、彼らは目の前の仕事に向かった。セドリック卿はこの土地とその伝承について熟知しており、エリクは 「茨の王冠 の年代記」をかばんに入れていた。彼らは義務によって結ばれた同盟者であり、王国の影を解き明かすことと同様に、自分自身の中にある強さを発見するための探求に乗り出していた。

夜明け前の静けさの中、馬小屋のランタンが柔らかな光を放ちながら馬の準備を整えると、彼らの任務の重大さが身にしみた。彼らは単なる王子と騎士ではなく、不確実性に包まれた時代の希望の光だった。

そうして、夜明けの光が地平線に金と深紅のストロークを描く中、エリクとセドリック卿はソーンウッド城を出発した。彼らの旅は勇気と決意のタペストリーであり、それぞれの糸は、この先に待ち受けるどんな試練にも共に立ち向かうという約束で織られていた。