第4話

私は一之瀬さんを信じ続けた。


一之瀬さんは勝山さんと縁を切ったらしい。

勝山さんがどうしようもない人だからだという。


これで、多分一之瀬さんとも仲良くなることが出来る。


ある日のこと、イトーヨーカドーで一之瀬さんに会った。

すぐに私は一之瀬さんと連絡先を交換することになった。


一之瀬さんは、

やくざを潰していた時期があり、

今は足を洗っている。

大事な彼女はAV女優である。

という武勇伝を語っていた。


さすが、一之瀬さんだなあ、と私は関心した。


しかも、一之瀬さんは父親がフリーメイソンであるらしい。


そして、その日の夜中の11時に電話がかかってきた。


早乙女さんは就労移行で嫌われた者だったよね。


といきなり言ってくるようになった。


(早乙女さんは就労移行で嫌われた者だったけど、)

俺は、女優クラスの美人から告白された。

10回くらい告白された。

(早乙女さんは就労移行で嫌われた者だったけど)

俺には命を捨ててもいいくらいの親友が10人もいる。


と、いきなりマウントをとってきた。


そもそも私は、就労移行で嫌われた覚えはない。

勝山さんが悪口を言ってただけだ。


そもそも勝山さんと仲良くしていたのも、

元々私に対して、悪意があったからではないか。

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