第4話森のくまさん?フッ、、、楽勝だ
俺は急いで外に出たが予想通りレイナはいなかった。
「はぁ~また面倒なことになったな~」
最近ため息ばっかついてる気がする。だがレイナには一緒にいてもらわないと困る。
「仕方ない、久しぶりにアレをやるか。」
スキル発動 MODE: Search
このMODEは俺の固有スキルだ。なぜか前世から不老以外のスキルが受け継がれている。まぁ今はそれは別にどうでもいい。5つの中のうちの1つ、MODE: Searchは空間認識能力を高めるスキル、いわゆる魔力探知の上位互換みたいなものだ。
「そこか、意外と近いな。走っていくか。」
レイナがいる場所まで走って行くとなんかの巣で縮こまっていた。
「大丈夫か、レイナ?」
「バッ、バイドさぁんっ…あ、っ……、ぅあ……こ、怖かった-怖かったよぉ」
レイナは俺に抱きついてすすり泣いていた。うわぁー、これ後で慰めないとダメなやつ?マジかよ。
「レイナは何でここに?」
「バイドさんを待ってたらぁ……、くまさんに持っていかれたんですぅ……ぐす……」
ってことはこれ熊の巣か。あれ?そのくまさんは今どこに?
「なぁ、レイナその熊は今どこ……」
「バッ、バイドさんう、後ろ!」
俺が振り返るとくまさんが3体こちらを襲い掛かってきた。
「バイドさん……ッ……」
――――――ザシュッ――――――3体の熊は倒れた。
これくらいのくまさんなら楽勝だ。こんなのわざわざMODE使わなくてもいけるわ。
レイナはまだ目をつむっていた。
「おーいレイナ目、開けていいぞ」
「へ?」レイナは目を開けた。
「あれ?くまさんたちが倒れてる?」
「ああ、俺が倒したんだ。」
「え?このくまさんはかなり強いのに……しかも3体?バイドさんこれは先生に伝えた方がいいですよ!多分栄誉賞がもらえるはずですッ!」
おかしい。前世の世界でこれくらいのモンスターは村人たちが倒せるくらいの雑魚モンスターだったのに。モンスターが強化されているのか?いやなんかそれよりも気になるワードが出てきたんだが。
「レイナ、栄誉賞ってなんだ。何かもらえるのか?」
「いえ、なにかがもらえる訳ではないですけど、生徒から尊敬されたり、先生から優等生として見られるようになります。」
へぇーそんなのがあるのか。だが賞を取るのは辞めておこう。多分、俺が栄誉賞を取っても尊敬されるのではなく、妬み、嫉妬されるか、力を利用したいやつが群がってくるだけだろう。前世でそういうやつを沢山見てきた。しかも俺は陰キャになりたくは無かったが、陽キャになりたいわけではないからな。中キャが一番だ。
「ごめん、レイナ今回は先生には言わないで欲しい」
「な、なんでですか?栄誉賞は誇らしい賞なのに?」
「あんまり目立つことはしたくないんだ。頼む」
「あっ、いやこれは私が決めることじゃないので、バイドさんがそう言うなら私は言いません。」
「ああ、ありがとう」
「はい、じゃあこれは私たち二人だけの秘密ですね、フフッ」レイナは笑った。
レイナ、かわよ カワ(・∀・)イイ!!
次回、温泉回♨!!!!乞うご期待ください。
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