第2話 二人についに会え、ない!!!!クッソーあのじじいめ。
復活したが、なんか赤ん坊になってる。しかも俺の前には母親的な存在もいる。仕方ない、ここは流れに従おう。
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さあこっからどうしよう。多分、魔王はまだ生きてる。だがこの体じゃ到底太刀打ちできないからなぁ~。
年月を見たら、俺が死んでから1年ちょいしか経っていなかった。ならあの二人も生きているはずだ、会い、たい。今は会いたい気持ちでいっぱいだ。だけどその為にはまずここがどこか知る必要がある。
仕方ない『必殺技』を使うとするか。
「うわあああああん。」全力で泣いた。
そしたら予想通りメイドがやって来る。俺が生まれた家はちょっとした名家でメイドが何人かいる。
「どうしたのですか、坊ちゃん。ああ、早く奥様を呼んでこないと」
楽勝だ。 泣く→メイドが来る→母親を呼ぶ→その隙に逃げる。
「フッ、チョロいな」
そう言って俺は家を去った……。
調べてみたところここは王都の近くの町だった。多分二人は王都にいるだろう。だが今の俺には王都へ行けるほどの力はない。クソッ、今すぐにでも二人に会いたいのに。いや悔しがっても意味が無い。今は自分がどうすべきか考えろ。
「よし、修行だ!」
二人に会っても守られるのは絶ッ対嫌だ。師匠としての威厳と男のプライドがそれを許さない。
そうして俺は修行に励んだ。
――After ten years――
「ついにこの時が来たァァ!!!!」
俺はついに王都に行けることになった。しかも正式に。なんか母親によるとナントカ魔法学園に行かせるそうだ。まぁそんなの関係ねえ。前世の力も戻りつつあるし、やっと二人に会えるんだ。やっぱ会ったら驚かせたいな。フッ、ワクワクドキドキが止まらないぜ。
――――――――――――――――――――――――――――――
俺はなぜか今、船の上にいる。今は結構、病んでる。
――遡ること二時間前――
「ふぅ、やっと王都に着いたー」
王都って言ってもかなり広い。俺の町十数個分くらいだ。うん、とにかくデカい‼。
まずナントカ魔法学園に行くか~チャッチャと終わらせて二人にを探しに行こう。うん、そうしよう!
ということで魔法学園に着いたのだが、
「えー、あなたたちがこの学校に来てくれたことに感謝します。あなた達はこれから………………………………………………………………………………」
いや、長ェよ。じいさん。いやもうかれこれ1時間以上喋ってるぞ、このじいさん。
「……ということで新1年生の皆さんには交流を深める為に今から修学旅行を開催します!!!!。」
え?いや俺は二人を探しに行かないといけないのに、と思ったのも束の間、俺は生徒たちの流れに押されて船へ積み上げられていった。
「あれ?今師匠の気配が……」
「そんなわけないでしょ。だって先生はもう……」
「そう、よね。でも、もし師匠が生きていたら……」
「やめなさい!!!!先生は、彼は、死んだのよ!!!!」
「ご、ごめんなさい」
彼女たちの声には悲しみと後悔があふれだしていた。
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