第6章111話:魔族と剣士
数秒後、2人の戦士が現れた。
――――1人は
身長は172cmぐらい。
髪はなく
筋肉質な身体と、
体表は緑色。
右手には
――――もう1人は、フードをかぶった人物。
顔は見えないが、体格からして、おそらく女性だろうか。
身長は157cmぐらい。
青色の鉱石で作られた剣を握っている。
フードマントの下から、スカートなどが見えた。
「ぐわっはっはっは! どうしたどうした! 【
と、男魔族は
……
あの女性剣士のことだろうか?
男魔族は
「未来の勇者がこの程度とは、国の未来も
「……っ、黙りなさい!」
と、女剣士が怒鳴る。
女剣士の剣を振りぬく。
それを
女剣士がたたらを踏んだ。
「ん……」
そのとき、男魔族が私の存在に気づいた。
「旅人がいるようだなァ」
ニヤリ、と笑う男魔族。
女剣士も、私のほうを振り返る。
「……!! あなた、逃げなさい!」
そう叫んだ直後。
「ハッハァッ!!」
男魔族が疾走する。
向かってくる先は、こちらだった。
男魔族があくどい笑みを浮かべて、私へと迫ってくる。
「勇者候補さまが守るべき
と、高らかに笑いながら迫る。
……えっと。
こいつ、殺していいんだよね?
私は、にょきっ、とチョコレートを生やし――――
チョコレート・パンチを放った。
「え?」
迫るチョコレート・パンチに、男魔族はきょとんとする。
次の瞬間。
チョコレート・パンチが男魔族を殴り飛ばした。
「ぐぼばふっ!!?」
斜めに殴り飛ばされた男魔族は、勢いよく吹っ飛んでいき……
近くにあった
……あんまり強くなかったな、この魔族。
「……」
女剣士は、私を見て、固まっている。
絶句しているようだ。
私は、話しかけた。
「あの?」
「……え、なに?」
「あいつにトドメ刺してもいいですか?」
と、尋ねる。
勝手に殺したら、獲物を
女剣士は、いまだ驚きから
「あ、え、ええ……」
と了承した。
その言葉を聞いた私は、剣を取り出し……
男魔族の首をハネた。
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