登山

山の話をしよう

君は登山の初心者だ


山を登ると気分がいいね、みんなもそれを褒めてくれるみたい

でもその山はもういろんな人が登ってるみたい

時間が経てば、みんな忘れる

「そんな山、登山家ならみんな登ってるよ」

努力が否定された、無駄だったみたい


じゃあ高い山、寒い山、熱い山、辛い山

少し目標を大きくしよう

なんとか登りきったね

いい景色だ、確かに大変だったけど、登りきった景色は格別だ

みんなも褒めてくれる

時間が経つ、時間が経つ

「3年でそれだけしか山に登ってないの?」

笑われた、否定された、これでもダメか


じゃあこの山を登ろう、

どうせ中途半端な山を登っても、時間が経てば否定される

装備も足りない、能力も足りてない、けど登るしかない




結果どうなったか、滑落死

これが世界、恐ろしいね

装備も足りて、能力も足りている人間だけが許される世界


この人は確かにあったはずの絶景を見る目的は、どんな山でも達成されてます

ただ、ヒトの評価が彼を狂わせた、ただそれだけ

でもお金をもらうために、生きるためにも評価が必要な世界です

あまりに理不尽、これ見た登山家は

「あんなんで登れるわけないだろ」というだけ

少しでも待ってあげましたか、何年でも

少しでも認めてあげましたか、どんなことでも

してないのに、恨まれて当然だ


厳しい世界だね

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