階級《クラス》・奴隷《スレイヴ》3

しをおう

 かつてこの世界を席巻していた者がいた。その者は邪悪呼ばわりされて討伐された。

 

 だが、本当に邪悪な存在だったのか?本当にこの世界を席巻していたのだろうか?


 それとも、そうせざるを得ない理由があったのだろうか?


 しかし、討伐された事実はある。時代によって呼び名が変わったが、最近、500年程前にそれが起こった時に、討伐した5人の小隊パーティは5英雄と呼ばれ、尊敬を集めていた。


 その5英雄は一人は剣技に置いて右に出るもの無し、剣聖と称され、一人は冥界の賢者と謳われる程の魔術士で……


 しかし、その後、5英雄は「騙された」と言い残し、全員が行方不明となった。


 その後に一人は天界でテロリストとなり、一人は地獄で彷徨う事となり、一人は地上に降りて王となったのが確認された。残り二人は相変わらず行方不明だが、それぞれ北と南に向かったとされた。


 それぞれが「騙された」と言い、後悔している魔王討伐。その本当の目的は何だったのか?


 それは一人の奴隷が答えを出す事になる。【男は感情によって嘘を暴く。それが悲しい結末になろうとも】数ある地上の一国に伝わる預言の一つを、ここに記しておこう。

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