第26話 残された謎

ミサイルの発射を何とか阻止したシホだったが、ミサイル自体はその場に残されたままだった。彼女は直ちにケトル人対策課に連絡し、今後の対応について協議した。その結果、別の自衛隊基地に連絡し、ミサイルの安全な回収と解析を要請することになった。


シホは回収担当の到着を待つ間、駐屯地周辺のさらなる調査を続行することにした。もしかしたら、ケトル人の残した何かしらの手がかりや痕跡がまだ見つかるかもしれないと考えたからだ。


彼女は慎重に駐屯地の各所を調査し、働いていたと思われる人々の衣服が散乱している場所を確認した。しかし、そこには特にこれといった新たな収穫はなかった。人々が消え去った後に残されたのは、静かな空間と彼らの衣服だけだった。


シホは、ケトル人がこの場所で何を企んでいたのか、そして彼らが人々をどこへ連れ去ったのかについて深く考え込んだ。しかし、目に見える手がかりはほとんど残されておらず、謎はさらに深まるばかりだった。


回収担当の自衛隊員が到着すると、シホはミサイルの安全な回収を見守った。自衛隊員たちはプロフェッショナルな対応でミサイルを確保し、さらなる解析のために持ち去った。シホは彼らに感謝し、ケトル人対策課への報告を終えた後、次なる行動を考え始めた。

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