第37話ストップ・ザ・ジャガー

憧れのオールブラックスの様に・・・。


 遠くにキリンや象、ゼブラまでもが、悠々と草原を歩いていた。


 赤道直下なのに肌寒いのに気づき、案内同行しているネケナに聞くと、ケニアの標高が、1300mだそうで、日本の5月並みの気候だという事だった。

 「ストップ。」ネケナが僕を右手で制した。

 ジャガーの存在に気付いたからだ。

 ロゼっと模様の筋肉質が叢に身構えていた。

 飛び掛かる一歩手前だ

 そうで、僕があと、一歩前へ出ていたならジャガーに噛み殺されていたと、素面で言っていた。

僕たちはジャガーの眼を合わせずに前を向いて一歩、二歩と、後ずさりして行き

 難を逃れた。

「貴方がジャガーに襲われていたら貴方のバッグを奪い貴方のパスポートで東京まで逃げる。

そこには恐ろしいジャガーやハイエナやライオンやらが居ない分、長生き出来ると、真顔で言ったのにも驚いた。

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