第4話 あなたのジャンルは何ですか?
だいぶ前回から間が空いてしまいました。
まだ愛想を尽かさず、フォローしてくださっている皆様、ありがとうございます!
たまには(ぇ)、真面目に創作論談義でもしましょう。
カクヨムで小説を投稿するようになって、一番悩むのが、ジャンル設定。
投稿時に真っ先に選択しなきゃいけない、必須のあれです。
【異世界ファンタジー】
【現代ファンタジー】
【SF】
【恋愛】
【ラブコメ】
【現代ドラマ】
【ホラー】
【ミステリー】
【エッセイ・ノンフィクション】
【歴史・時代・伝記】
【創作論・評論】
【詩・童話・その他】
これらの中から一つだけ選択しなければいけません。
皆さんは、これ悩みませんか?
私は、悩みます。
例えば、私の代表作品に挙げている『天使の羽根』。
これは、完全に異世界ファンタジーの世界を舞台にしています。
でも、天使と人間の恋愛物語でもあります。
どうしようかな、と悩んだ結果、【異世界ファンタジー】に設定しました。
恋愛として売り出すには、レインとリヴの恋愛感情描写にちょっと自信がなかった、というのと、恋愛よりも天使の物語がメインになると思ったからです。
現在、うちで連載中の『乙女ゲームの悪役令嬢に転生したら婚約者が前世で私が手にかけた夫だったので。』(長いな!)は、乙女ゲームに転生するので、異世界ファンタジーが舞台になります。
でも、恋愛話がメインになります。
しかも、ミステリー……というかサスペンス要素までモリモリです。
そこで私は、また悩みました。
どうしようかな、と悩んだ結果、【恋愛】に設定しました。
あまり詳しく書くとネタバレになるので書けませんが(笑)、夫婦の恋愛を主題に置きたかったのと、勝負する土俵を選んだからです。
【異世界ファンタジー】は、今や作品が多すぎて、この土俵で勝負するのは難しい。常にランキングトップに挙がっているような作品群は、そんなにカクヨムユーザがいたのか?と疑いたくなるくらい次元の違う☆数です。
そこに、この『乙女夫』(略)が勝負になる筈がない。
何より、転生と言っても、乙女ゲームなので、きっと読者層は、女性ユーザ……それも、悪役令嬢とか乙女ゲームが好きなコアなユーザ(失礼だったらすみません!)に限られます。
この【異世界ファンタジー】で勝負をするには、主人公は男で、尚且つ、ハーレムとチート要素がないと無理だろうと、私は判断しました。
【ミステリー】は、好きな方には大変申し訳ないのですが、カクヨムでは需要があまりありません(乙女ゲームよりは需要ありそうですが)。
あ、もちろん、私もミステリーは好きですよ!
ただ、『乙女夫』は、最初に殺人事件が起こりますが、犯人が既に判明している。どちらかというと、サスペンスですね。一応、ミステリー要素も考えてはいるのですが、これをミステリーと言えるほどの自信が私にはありません。巧妙なトリックや叙述トリックが出てくるわけではないので……。
というわけで、残った【恋愛】をジャンルに設定してみました。あとは、「こんなの恋愛じゃねぇ!」と言われないよう、きゅん要素をどれだけ書けるか、ですかね。
実は、【ホラー】とかも、ちょっと真面目に考えたですけどね。
いやだって、リアルに考えたら、突然、異世界ファンタジーの世界へ転生するなんて、恐怖じゃないですか? ホラーですよ、ホラー(笑)。
いつか真面目に異世界転生ものを【ホラー】というジャンルで書いてやりたい、と密かに思っていたりしますw
カクヨムで一番人気は、やっぱり【異世界ファンタジー】、次に【ラブコメ】かなぁ。『乙女夫』は、個人的には【ラブコメ】だと思っているのですが、カクヨムの【ラブコメ】は、確か男性を主人公とした作品を言うんですよね。で、逆に女性を主人公にするのを【恋愛】としています。
女性を主人公にしたラブコメだってあってもいいのに!
それじゃあ、TSものなんかは、どうなるんじゃい! ……と突っ込みたいけど、私は、常識ある大人なので、黙ってカクヨムに従います。
そもそも、ジャンルを一つに縛る、というのがナンセンスだと思ってます。
ジャンルなんて、複数に跨って当たり前でしょう。むしろ、一つしか勝負どころがない作品なんて、薄っぺらくなってしまうのでは?
特にエンタメ小説なんてのは、冒険もあり、ミステリーもあり、人間ドラマもあり、恋愛もある……実に幅広いジャンルと言えます。【エンタメ】が一つのジャンルですよね。
カクヨムも、ジャンルを複数選択できてもいいんじゃないか?とか思ったり。
【ファンタジー】なのか【SF】なのか【ホラー】なのか……迷いませんか?
個人的には、理屈や根拠のない妄想(魔法)が【ファンタジー】で、理屈や根拠で説明できるものが【SF】、読み手が恐怖を感じるものは【ホラー】かなぁ……なんて漠然と振り分けてますが、【SF】を「少し不思議」と呼んでいる辻村深月先生の言葉を借りれば、【現代ファンタジー】こそ【SF】になるのかもしれませんよね。
それはそれで、作者の捉え方次第でも良い気はします。
私は、恩田陸先生の小説が大好きなのですが、恩田陸先生の作品は、どれもジャンル不定です。これは、読んだ人ならわかると思いますが、とにかく色んな要素が混じっていて、それでいて、全く新しいジャンル。【恩田陸】というジャンルなんです。
私は、いつかそんなジャンルに囚われない【風雅ありす】というジャンルを確立するのが夢です。……いや、自分でもちょっとこの名前は痛いと思ってますけど(苦笑)。PNの話は、また別の機会にしましょう。
とりあえず、今から新作を書いて勝負しようとされている方は、【現代ファンタジー】あたりが狙い目らしいですよ。【異世界ファンタジー】よりは、まだチャンスがあるのではないかと。なので、私も、『御伽草子~渡辺綱の変~』や『妖精王の娘~私が妖精界へ行くことになった長い理由(ワケ)~』なんかは【現代ファンタジー】に設定しています。……まぁ、どちらも現代が舞台なんですけどね。
ちなみに、この『創作徒然』。投稿して、しばらく経ってから気付いたんですが……私、これを【エッセイ・ノンフィクション】に設定していたんですよね。何故、【創作論・評論】に設定しなかったのか?
……って、覚えてないんですけど、たぶん創作論を語れるほどの腕前はない、と思ったのか、もしくは単純に【創作論・評論】というジャンルに気付いていなかっただけかもしれません(ただのアホやんw)。
というわけで、皆様は、作品投稿時に、どのようにジャンルを決めてますか?
少しでも参考になれば、幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます