第50話 家族で卒業旅行に・・・

先日、娘が医療専門学校を卒業しました


元々本人が大学に行きたい訳でも無く、かといって働きたい訳でも無く、

外国で暮したいと漠然とイメージだけを持っている状態だったので

四年制大学も合格はしていましたが敢えて医療専門学校を提案したら

本人もそれに乗ってきました


そこそこのレベルの大学に行ったとて、目的も無いのに

スキルが増やせる見込みも立てず、将来が安泰ではないでしょうし


海外で暮したいという目的ならば、看護師免許を持てば比較的就職に

有利だろうから、国内で働いてお金を貯めてそれから海外に行って暮らし、

また国内に戻って、を繰り返すのが良いのじゃないか?、

と当時はかなり楽観的な提案をしてみました


あれから数年経過した現在は円の価値がかなり下がり、当初の目的と

変わってしまい日本で貯めた貯金などは直ぐに尽き果てそうです



医療は元々三年通学したのちに国家試験を受験してから資格を得る流れなのですが、通っていた学校は厳しく指導して学生を育てる目的から、学業成績だけでなく実習が悪かったりすれば簡単に留年となります

結果的に四年通学しましたが、先日の卒業式は本人も嬉しかったと見えます

同級生は本来は一個下の学年の子達ですが仲良くやれていますし、それよりも4年

5年頑張った子達も一緒に卒業となりました

過大な課題を強いてきた、とは先生の言葉でしたが、確かに大変な学校だったのは確かです

本人の内面の考え方もかなり変わったのではないかと思います


一般的な学校の卒業生は離職率が高いようですが、ここの子達は一生を看護関連の仕事で頑張れるのはないかと感じました


卒業式の際に訪れた学校の廊下の壁には大きな紙で達筆な書がしたためてありました

良い言葉だったので覚えてしまいました


『天使とは、花をまき散らしながら歩く者ではなく

 人を健康へと導くため

人が忌み嫌う仕事を感謝されることなく

やりこなす者である』


良いアドバイスで選択した進路では無かったかも知れませんが

少なくとも将来は作れたのかな、と思います



少し前から家族旅行をしたいと思っているのですが中々全員の予定が合わない為に計画が立てられません

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