第45話 説明書 vol.9.0① ver.1.01

☆プルミー・エン・ダイナスト☆

 正式な名前はプルミー・エン・ダイナスト・フィル・アルトアルブ・イクスィス。

 少し長い。

 この名前を聞けば、相手がエルフの場合ほとんどの場合引き下がってくれる。


 血の繋がりはないがアンジェリカの母親。


 その美貌から冷静冷徹冷酷と思われている通り、上に立つ者として意図してそのように振るってはいるが、根っからの善人。

 また作中屈指の苦労人でもある。


 三つ首龍戦の前には、ガチギレした彼女は、逼迫した状況を理解出来ない若者や貴族とまとめてお話をすることに。

 結果として、彼ら全員が彼女の友人となり、彼女から叱咤されたり、褒められることに至上の幸福を覚えるようになる。


 作中で明示した通り、三つ首龍戦で、ヤマダ達が駆け付けなかった場合、状況や場所は確定しれていないが、確実に命を落としていた。


 本来であれば、三つ首龍戦で見せたフルアーマーによる攻撃以外にも、蒼いほのおを四肢に纏わせた肉弾戦が得意である。


《封印迷宮》の件が片付いた今、その後始末を頑張って、溜まりに溜まった仕事も頑張って、グリンアイズのギルドマスターを辞してフリーになった暁には、ヤマダとアンジェリカを連れて里帰りをしようと心に決めている。うきうきルンルン。



☆《魔剣ニーズヘッグ》☆

 あらゆる武器へと変化する魔剣。

 多量の魔力を喰らう。

 特に《多重魔力変換型穿光弓形態》は魔剣自体への魔力の蓄積分と、使用者の全魔力を使い果たすことで発動される。またこの形態では、魔剣自身、使用者、敵といったあらゆる者の魔力を喰らい、敵として立ち塞がる者や、障害障壁などの物質も魔力へと変換し文字通りに喰らい尽くす。


《多重魔力変換型穿光弓形態》はふりがなを振ると《多重魔力変換グラトニー型穿光弓形態ギレアード》となる。


 また三つ首龍との戦闘では、トドメとしてデカい弓にして用いられたが、プロット段階では何かカッコ良くてデカい感じのライフルとか何かの銃みたいな感じの武器であったが諸事情により変更された。しかしどこかでお披露目したい。


☆《人造魔剣イミテイションゴールド》☆

 かなりの業物。とある人物が創り、その人物からプルミーに与えられた。《魔剣ニーズヘッグ》ほどではないがかなりの魔力貯蔵量を誇る。本来であれば使い捨てて良い代物しろものでは決してない。プルミーは四本装備し、その内の三本を貯蔵した魔力の瞬間開放による魔力爆発に用いることで使い捨てた。


☆《世界樹の杖ユグドラシルトゥイグ》☆

 最高レベルの杖。詳細不明。


☆《エクソドスの鎧》☆

 プルミーコレクションの中で一番の鎧。

 ただし、彼女専用にカスタム済み。


☆《増幅器》☆

 指輪型のアイテム。

 魔力や体力やあらゆる能力の底上げをしてくれる。

 プルミーが掛け値なしに全出力で用いたために一度で消滅した。


☆【増幅器発動アクティベイシオン】☆

《増幅器》を発動するための文言。または、発動状態そのものを指す。


☆【二重増幅発動アクティベイシオンツヴァイ】☆

《増幅器発動》の二重掛け。使用者への反動が非常に大きい。


☆《葬送の機雷グレイブマイン》☆

 プルミーが好んで使う魔法。使い勝手の良い蒼い火の玉を無数に創り出し、自由自在に操る。本来のザコ敵であれば、これ一つで燃やし尽くせるが、体表に非常に強力な魔力耐性のある三つ首龍には効果が薄かった。それでも、三つ首龍の足止めや、土魔法の相殺に活躍した。


☆《煉獄の門ヘルゲート》☆

 紅いほのおの門。防御壁としてプルミーが召喚したもの。

 作中屈指の実力者であるプルミーですら増幅器発動アクティベイシオンを使い潰すことでようやく召喚が可能な代物しろもの。本来どこかに存在するとされる《煉獄の門ヘルゲート》のレプリカでもある。

 

☆《冥界の門ハデスゲート》☆

 蒼いほのおの門。こちらも防御壁としてプルミーが召喚したもの。こちらも《冥界の門》のレプリカである。

 レプリカとは言え、この二枚が同時に破られたことは、この世界の魔法史が始まって以来、初めてのことであった。




☆マディソン宰相☆

 アルカナ王国の重鎮。

 アルカナ王の古くからの知己であり、政治という名の戦場における戦友であるが、勇者に関する考え方の違いから、両者の関係に溝が出来る。

 そもそも、召喚に頼らずに《新造最難関迷宮》を何とかしようと色々と動いていた召喚不要派閥筆頭であった。


 召喚当初、誠実でがむしゃらな勇者(聖騎士)を見て、涙を流すほどに心を動かされた。実は彼にめちゃくちゃ肩入れしてて、目に入れても痛くないほどに可愛がっている二人いる娘の内の一人を彼に与えて、家族の契を結ぶ妄想をしていた。


 勇者パーティが出立する際の出来事でパフィ姫にガチ切れしていたが、謎の力に干渉され、強制的にお祝い気分となる……しかし、その後の数え切れないほどの勇者の愚行と、それを良しとするパフィ姫とアルカナ王の考えに対し、再び怒りの火山が噴火寸前に……。




☆ネリー・バーチャス☆

 アルカナ王国の三人の聖騎士の一人。

 作中にて出番も描写もほとんどなかった。

 日に焼けた肌で、ベリーショートのキレイなお姉さん。

 二十代半ば。非常にクールな容姿をしているが、実はそれほど肝が太くなくて、《封印迷宮》の件が発生してからは、いつもベッドでメソメソと泣いていた。


「どうしてこんなことになっちゃったの……」


 三つ首龍の報告を受けて戦場に向かうときはショックで急激な貧血に見舞われるも何とか堪えて駆け付けた。

 責任感強し。実力も折り紙付き。

 ヤマダやアシュリー同様低Luckであり、今回の件の被害者である。



☆スクルド☆

 王都やグリンアイズに比較的近く、そこそこに大きい街。バーチャス戦線における活動の拠点となった。


☆アンビッシュ☆

 有名魔法貴族の一角。

 強烈な貴族主義や純血主義を持ち、さらには選民思想を持ってたりと付き合いづらく面倒な人達。


☆クライン・アンビッシュ☆

 アンビッシュ家の駿英であり麒麟児。

 色々と我慢していたプルミーの前でテーブルにドカリと靴を乗せたりと怖いもの知らず、というか考え知らず。

 いろんな意味で悟りを開いたプルミーに見せしめで消される寸前となる。改心して良かったです。


☆シズク☆

 正式名称はシズク・テトラアクア。

 同じく有名魔法貴族テトラアクア家の娘。

 有能であるが、例に漏らさず傲慢であった。

 またファザコン気味。

 プルミーとは初めは反発していたが今では「お姉様」と呼ぶほどに心酔してる。

 彼女から厳しい言葉を掛けられたり、褒められると身体を震わせて喜ぶ。


☆ラッセル☆

 正式名称はラッセル・アイズスタイン。

 ヤマダの悪夢の中にて、四つ首となった龍の一撃で、クライン、シズクと共に、塵に消えたメンバーの内の一人。

 もちろん、プルミーを心より慕っている。

 彼にとって彼女から承る称賛の言葉こそが何よりの甘露となった。



☆「ハァイ! 腐ったミカンは取り除かなきゃいけませぇん!!」☆

 日本在住のとある有名な教師が言ったとか言ってないとか。

 ここで言う腐ったミカンとは上記のクライン達を筆頭にしたバーチャス戦線における危険因子達のこと。

 ヤマダがいなければ彼ら全員跡形もなく消滅していた。



☆とある御守り☆

 ヤマダがプルミーを案じて渡した御守り。

 その袋の中には、超スーパー激レアアイテム《蘇生の宝珠》(残り一回)が入っていた。



☆心の友☆

 切羽詰まったプルミーは手段を選ばずに心の友を増やした。


☆キラキラした瞳☆

 心の友であるプルミーへと向けられるクラインのつぶらな瞳。

 キラキラしている。


☆《反逆者達レベリオン》☆

☆《エデンズガーデン》☆

 どちらも有名なクラン、もしくはパーティ。

 作中で描写はされていないが、めちゃくちゃ奮闘した。

 恩や義理を大事にする善よりのチームである。



☆《気》☆

 セナやセンセイが外界から取り込み用いる力。

 その他詳細は不明。



☆《神気》☆

 ついにイチローも利用出来るようになった。

 ただし、未熟ゆえ自由自在にとはいかず……。 

 詳細不明。


☆《光の短剣リボルエッジ》☆

 光魔法を纏わせた指剣や抜き手を相手に突き刺し、収束させた光魔法を体内で一気に解き放つ技。

 技後は相手に背を向けて何かカッコいいポーズをとる。


☆《光銃弾バレット》☆

遍く生を厭う者アイニカ》戦で開発した技。

 鉄砲に見立てた右手の銃口である人差し指から光の弾を放つ技。遠距離から放つ点では《光時雨レイン》と似ているが、一発一発に込める魔力量を調節しやすく、また相手に狙いをつけやすい。一発に極限まで光の魔力を込めたものを《完全版光銃弾フルバレット》という。


☆《光の扇ハリセン》☆

 こちらも《遍く生を厭う者アイニカ》戦で開発した技。

 見た目は扇状のサーベルみたいなもの。

 近距離を広範囲に攻撃しやすく、ちょこまか動く《遍く生を厭う者アイニカ》を一振りで消し飛ばした。




☆《ヤマダドライバー》☆

 相手を空中へと放り投げ、パイルドライバーで脳天を地面に叩きつける技。


☆《プロヴァケーションヤマダキック》☆

 頭部を下に落下するように上空へと放り投げ、相手の頭部が地面に埋まり完全固定されたタイミングで、胴体を思い切り蹴り抜く技。


☆《転蓮華》☆

 救命阿ッ!!

 首を捻り切る技。




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