第二章  《毒》

第7話


「ここが、その現地ですか。」


 探偵は、その現場に来ていた。


 現場は、避難所。地震による被害を受けて道が封鎖され孤立していた。


 この避難所から生き残ったのは、あの彼女ただ1人だった。


 ようは、重要参考人ということだ。

 犯人は別人だったため、現在は釈放されているが。


「なるほど…」


 資料にもあったが、やはり手軽に手に入れることのできる毒が使われている。最初から彼女になすりつけるつもりで行ったのだろう。


「おや…これは…」


 探偵は、その場に一つの足跡を見つけた。

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