第7話 受験と同時の下宿探し
「受験生の保護者さんですか?物件はお決まりですか?」
ん?何のことを言っているのだろう?
長男は今一生懸命、人生の岐路を決める試験に向き合っている。当然だが、まだ合否はわからない。親としても試験の出来が気になってそれどころではない。
だが、立ち止まって話を聞いてみる。どうやら今は子どもの受験中に、新学期からの住まいを決めるらしい。そこに関してはアップデートが全くなされてなかった。
急いで不動産屋に行って話を聞く。だがもう受験2日目の午後。相当出遅れたらしい。めぼしい物件は埋まっている。
ここで土地勘発揮である。私はかつてこの地に学生として住んでいた。大学までの距離感、多少変わったとはいえ、スーパーの場所などはわかる。数少ない卒業生の利点を何とか活かして、それなりに満足のいく物件をおさえることができた。
試験に落ちた場合、どうなるかって?契約金返金の上、契約無効になります。
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