第5話 推薦入試とは何ぞや

 ◯◯競書は守り神、いや守り紙。


 今回は推薦入試について。現在は正確には推薦型選抜というらしいが、以前の呼び名の方が馴染みの方も多いと思うので推薦入試で通したいと思う。

 受験一年前、次男は推薦受験を迷っていた。推薦といえばまず思いつくのが私立。次男は特殊な学部を志望しており、当時は私立が第一志望であった。一方で、国立受験も迷ってはいたが、私立の推薦に受かれば国立への道を閉ざすので推薦を受けるかどうかは非常に迷っていた。

 高三になり、担任の先生との面談で、実は次男の受けようとする国立大学にも推薦があることがわかった。

 東大、京大の推薦は噂では一般受験よりかなりハードルが高そうだが、他の国立大学は一般受験とそこまで差はないらしい。国立受験のチャンスが前期、後期に推薦と3回に増えると思って、現役生は推薦の情報を集めてほしい。


 次男の大学の推薦は、共通テスト、先生が書く調査書、そして本人が書く志望理由書で合否が決まる。志望理由書の中の、学科を選んだ理由や自己PRは、担任や国語の先生にも見ていただき何度か書き直した。

 志望理由書にはその他の項目として資格欄があった。なんでも入れたもん勝ちということで、高校生の資格としてメジャーな英検、数検の他、◯◯競書という書道の受賞歴を入れた。

 結果は合格。本人の頑張り、先生方の手厚い指導はもちろんのことだが、我が家では◯◯競書は合格への最後のダメ押しだと信じられている。◯◯競書は守り紙なのである。

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