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界間旅行者(わたるもの)


 界間旅行者わたるものとは、タイムトラベラーではなく文字通り世界と世界を行き来する存在の事を指します。僕の作品に於いて世界を飛び越えて登場するキャラクターは基本的に彼らだけです。

 単に別世界を行き来するだけでなく、時間軸が違う世界を行き来する事も出来るので、それを利用して“最後の子供達”達は千年後の世界と現代を行き来していた、と云う訳です。


 界間旅行者わたるものの目的は様々です。『終わった世界に、君と僕。』では食料や物資調達の為、『あるオッサンの回顧録~自称吸血鬼の女の子に火を貸したら、お礼に鉄パイプを貰ったのだが~』では宿敵を倒す為。界間旅行者わたるものになる動機も方法も様々です。


 しかし、界間旅行者には共通点が一つあります。それは不老。自身が存在した世界の時間軸から切り離された結果、彼らは老いる事が出来ません。同じ理由で寿命もないので百どころか千を超える齢の界間旅行者はザラにいます。


 不老には一つ例外があり、界間旅行者わたるものが“トーチ”というアイテムを所持している場合はその限りではありません。自分の元居た世界との繋がりを示すトーチは、界間旅行者わたるものにとって帰還の灯火であると同時に死神の蝋燭でもあるのです。もっとも、世界から世界を旅している界間旅行は時間がずれるので、定命の存在に比べて老いる速度が遅いのですが。

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