小話 とある食堂での話

くっ、、、!三話しかできなかっただと、、、!?

私の脳みそは一体どうなっているんだ?(by作者)


さて小話です。


□ □ □ □ □


 とある昼下がりの食堂で。


 金髪に紅が混じり、太陽の光が差し込んだことでまさに太陽の化身とでも言えそうな男が腰に剣を携え、ついでにサングラスに近い眼鏡を掛けて冒険者カードを見たまま放心したように固まっていた。


 男の顔は少々厳ついが、しかし整った顔にスパイスを与えるように男の魅力を引き立てていた。そのため彼を見た女性たちはたちまち頬を赤く染め、男からの少しばかりの嫉妬と憧れの視線を集めていた。

 彼は若くしてA級に上がった若手の冒険者。ギルドに入れば視線をいつも集め、難易度の高い依頼を受けている為、同僚からすれば嫉妬と憧れの的であった。


 一方、放心した彼の隣にはポップコーンの入った紙袋を抱えたローブを目深に被り、手を止めることを知らぬような機械のように規則的な速度でポップコーンを口へと入れている者がいた。


 異色の組合せが二人並んでいる事でさらに視線を集めていることを本人らは知らない。

 

 二人は特に話すでもなく冒険者カードを見ている。それが少ない二人の共通点と言えるだろう。


 そして先に動いたのはローブを纏った者だった。

 冒険者カードをローブの内側のポケットに入れ、本格的にポップコーンを食べる事に集中し始めた。


 金髪の彼は未だ冒険者カードを持って見たまま硬直している。


 二人の周りは賑やかな食堂の中、特殊な空間を作り出していたのだった。


その光景を見ていたものたちは思った。

「「「「(なんか話してやれよローブの奴)」」」」


 食堂の一角で誰かたちの心が一致した。 


 人が賑わう食堂での事だった。



とある食堂での話 おわり

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