素人が集って音楽活動を始めた件

紅榴るな/紅銀Star.

第1話:誘い

私の名前は紅榴るな。永遠の..."9さい"ってことでいいや。知らないけど。そして今、私のそばでワイヤレスのイヤホンをつけて鼻歌を歌っているのが、友達の銀狼黒羽。コイツは...永遠の0歳ってことで。

あっ、もちろんどちらもペンネームだよ。"銀狼"なんて、名前ではあるらしいけど苗字では見たことも聞いたこともないからね。


こうして私が黒羽とともに音楽活動をするようになったきっかけは、2ヶ月前に遡る。黒羽からある誘いを受けたのだ。

「曲、一緒に作ってみたくない?」

というね。もとより仲は良かった方だし、黒羽同様、私も音楽好きである。暇を持て余していた私に、断る理由はなかった。


ちなみに、ついでに2人とも星も好きだったりする。もっとも、理系の黒羽は"天文現象"とか"技術"に、文系の私は"神話"に興味があったのだけども。


翌日、私は黒羽とともにペンネームを決めていた。

「紅榴るなと銀狼黒羽...。良い名前が決まったんじゃない?ガーネットは赤の猫、銀狼黒羽は銀の狼で対照的だし。」

「私も同感。"赤い月"も"狼男"も、どちらも"狂気"の象徴だからね。」


私たちの名前はこんな感じで決めたんだよね。この会話に至るまでに半日くらい調べてたり。中間テスト明けの土曜日、言葉通り"朝から晩まで"調べていたんだから。私たちのような"平日しか塾がない"人の特権だよね。


...結構探すのめんどかったけどね。名前。

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